内容説明
本書では、近代化による生活用水・排水システムの時間的・空間的展開を明らかにする。とくに近代化の過程で生活の場として地域性が際だってあらわれると考えられる都市域と村落域を対象とし、地域の自然環境と人間社会の関わりの中で、生活用水・排水システムがいかに展開してきたかを、地域の学として地理学的視点から、空間的・時系列的に論じる。
目次
第1部 生活用水・排水システムの展開
第2部 都市域における生活用水・排水システムの展開(大阪大都市圏における水道の展開;大阪府の淀川両岸地域における水道・下水道の普及―明治期から昭和戦前期までを中心に;大阪大都市圏の衛星都市における水道事業整備―大阪府茨木市の事例;衛星都市の水道事業における水源確保―兵庫県宝塚市を事例に;猪名川流域における生活用水システムの展開;都市化前線地域の生活用水・排水システム―川西市西畦町・黒川を事例に)
第3部 村落域における生活用水・排水システムの展開(但馬地域における水道の展開;スキー観光地域の生活用水・排水システム―兵庫県養父郡関宮町熊次地区;スキー観光集落の生活用水・排水システム―兵庫県養父市福定)
著者等紹介
矢嶋巌[ヤジマイワオ]
1967年札幌市生まれ。1991年関西大学文学部史学・地理学科卒業。2000年関西大学大学院博士課程後期課程単位修得済退学。博士(文学)。2008年より神戸学院大学人文学部人文学科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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