内容説明
傷つく危険を冒さない安全な生き方では、人とふれあえない。他者にさらされていない自分に自信がもてるはずもない。人にどう思われているかばかりを気にして萎縮している生き方はしんどい。そう、自分がきちんと傷つくことではじめて他者ともふれあえる!…一見無気力でコミュニケーションのとれない、いまどきの若者を社会へつなぐ教師の具体的な取り組みを紹介。他者とかかわり、なまの自分を磨く経験を提供する「仕掛ける」授業の記録。意外にも「いまどきの若者は」とは切り捨てられない等身大の姿がみえてくる。
目次
1 “自分試し”と“自分さらし”
2 自分史エッセイをつくろう
3 過去を掘り起こす“自分さらし”
4 キャラの苦しみ―素の自分はどこに?
5 痛みを力に―傷つくことだって重要
6 “自分飾り”からの脱出
7 必要な父性原理―大ナタだってふるいます
8 はじまりは、自分から
9 他者へひらかれる―「できない」から「できるかもしれない」へ
著者等紹介
島田博司[シマダヒロシ]
1959年生まれ。1986年広島大学大学院教育学研究科博士課程修了。広島大学、武庫川女子大学を経て、1998年より甲南女子大学人間科学部助教授。現在同教授、同教育研究センター所長。専門は教育社会学、臨床教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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