有限性の後で―偶然性の必然性についての試論

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有限性の後で―偶然性の必然性についての試論

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409030905
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C3010

出版社内容情報

この世界は、まったくの偶然で、別様の世界に変化しうる。人文学を揺るがす思弁的実在論、その最重要作、待望の邦訳。

この世界は、まったくの偶然で、別様の世界に変化しうる。

人文学を揺るがす思弁的実在論、その最重要作、待望の邦訳。

序文:アラン・バディウ

「カンタン・メイヤスーの最初の一冊にして代表作である本書は、さほど長いものではないが、濃密に書かれた書物だ。アラン・バディウが序文で述べるように、これは一種の「証明」の試みに他ならない。何を証明するのか。ひとことで言えば、事物それ自体を思考する可能性があるということの証明である。カントの用語を使うならば、本書は、私たちを「物自体」へ向けて改めて旅立たせるものである、と紹介することもできるだろう。」(訳者解説より)

序文(アラン・バディウ)

第一章 祖先以前性
第二章 形而上学、信仰主義、思弁
第三章 事実論性の原理
第四章 ヒュームの問題
第五章 プトレマイオスの逆襲

訳者解説
人名索引

【著者紹介】
カンタン・メイヤスー(Quentin Maillassoux) 1967年生まれ。パリ第一大学准教授。著作に、Le Nombre et la sirene: Un dechiffrage du Coup de des de Mallarme(2011)、Metaphysique et fiction des mondes hors-science(2013)など。

目次

第1章 祖先以前性
第2章 形而上学、信仰主義、思弁
第3章 事実論性の原理
第4章 ヒュームの問題
第5章 プトレマイオスの逆襲

著者等紹介

メイヤスー,カンタン[メイヤスー,カンタン] [Meillassoux,Quentin]
1967年生まれ。パリ第一大学准教授

千葉雅也[チバマサヤ]
1978年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授

大橋完太郎[オオハシカンタロウ]
1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、神戸大学大学院人文学研究科准教授

星野太[ホシノフトシ]
1983年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東京大学大学院総合文化研究科特任助教、慶應義塾大学文学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

24
新たな世界の提示はしている。それでは、その世界の物理法則を使って、明日から実験することは可能かと物理学者に問われれば、そういう話ではない、と哲学者は答える。以上は、本書の独自な展開ではなく、文系と理系の間でよく行われるやり取りです。優れた哲学的論点は、その問いが無かったときのことを忘れさせてしまい、その問いが無いという事態を想像することが困難になってしまうくらいに、問いの磁場が周囲を巻き込みます。その時、問いを提示した者の答えが問いに到達していなかったとします。その様なことはよく起こります。ですが、答えの2018/06/18

しゅん

23
思考と対象は切り分けられないというカント以来の相関主義を崩すことで、文系/理系という知の交流が断ち切られてしまった時代条件を変換しようとする意欲的な一冊。非常に論理的な書き方をしていて、一つ一つの議論を丁寧に追いかけることはかなり難しいが、カントの「コペルニクス的転回」と呼ばれるものが、実は地動説とは真逆の全てを主体の問題に帰する「プトレマイオス的反転」なのだと断言する最終章にはシビれた。デカルトやヒュームを現代的な文脈と重ねて読み直したいという欲望を喚起させる、刺激的な読書だった。いずれ再読します。2017/12/17

内島菫

21
非理由律とホラーあるいはSFが結びつきやすいことは、私たちは遅くとも1995年にエヴァンゲリオンで、少なくとも前触れとして知っていたはずだ。つまり、使徒がどこからやってくるのか分からないという設定は非理由律である。また、イデオロギーや大国の覇権が有効であった時期においては、「共同幻想論」のような相関主義の一種も、それらからの解放という意味を持ち得たかもしれない。が、イデオロギーや大国の効力が薄れ、主義や地域に関わらず常にあるのは貧富の差であり悪いことの連鎖であるという意味では、(続く)2016/06/21

またの名

16
何が凄いか分からないけど凄い(らしい)本。カントは人間の認識枠を通す前にある物自体を捉えるのは不可能とし、しかしだからこそ超自然の領域を確保できた。後続者も物自体については沈黙せねばならないと形を様々に変えて説き、認識外のことは結果なんでも信じていいシニカルな状況が出現。そこでジジェクが弁証法的と指摘する発想の転換によって本書は、物自体への到達不可能性を絶対なる即自の物へと反転させる。すべてが偶然であることのみが必然となる超カオスでは何物をも破壊できどんな怪物でも生まれうるが、哲学は科学と数学の婢になる。2017/05/31

Bartleby

12
思弁的実在論の文脈で知られる哲学者カンタン・メイヤスーによる、次の瞬間には何が起きるかわからないといういささか神経症的なと言えなくもない仮説の証明。弥勒とかメシアの到来を理論的に支えられそう。哲学はみなSFだが本作は中でも極上のSF。面白かった。数学者に読んでもらって感想が聞きたいとせつに思った。数学的帰納法、極限、無限といった観点から。2022/11/23

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