内容説明
法律事務所の司法調査員、“ろくでなし”こと三橋玄章は、小野寺冴子という女性から、妹玲子につきまとっているらしいストーカーの正体を突き止めて欲しいという依頼を受ける。警察にも相談したが、そのストーカーは当の玲子にしか姿が確認できず、結局彼女の空想ということになってしまったという。早速玄章は、今回の事件に興味を持っていた世田谷署の婦人警官檜山和美と共に調査を開始したが、その矢先、玲子が何者かに誘拐されてしまった。玲子の手掛かりを追って、玄章と和美は高野山へ向かう。
著者等紹介
広山義慶[ヒロヤマヨシノリ]
昭和12年、大阪市に生まれる。早稲田大学仏文科卒業。フランス語の翻訳、児童文学やTVドラマの脚本執筆など数々の仕事を経て、昭和58年長編社会派推理『夏回帰線』の発表を機に作家業に専念する。官能バイオレンスからピカレスクまで、多数の著書がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。