出版社内容情報
運転が好き、ひとも好き。タクジョ・夏子、今日も快走!
高間夏子は四大卒の新人タクシードライバー。女性客が安心してタクシーに乗れるよう、自分が運転手になると決めてこの道に進んだ。女性運転手の比率はわずか3%。無賃乗車や強盗など不安要素も尽きないが、個性あふれる先輩や同期に励まされ、家族に支えられて、夏子は誠心誠意、仕事に恋に(!?)立ち向かう。温かくて爽快な青春お仕事小説の傑作!
内田 剛氏(ブックジャーナリスト)激賞!「小野寺作品は決して裏切らない」
内容説明
運転が好き、ひとも好き。タクジョ・夏子、今日も快走!高間夏子は四大卒の新人タクシードライバー。女性客が安心してタクシーに乗れるよう、自分が運転手になると決めてこの道に進んだ。女性運転手の比率はわずか3%。無賃乗車や強盗など不安要素も尽きないが、個性あふれる先輩や同期に励まされ、家族に支えられて、夏子は誠心誠意、仕事に恋に(!?)立ち向かう。温かくて爽快な青春お仕事小説の傑作!
著者等紹介
小野寺史宜[オノデラフミノリ]
1968年、千葉県生まれ。2006年、「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞。08年、ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作『ROCKER』(ポプラ社)で単行本デビュー。『ひと』(祥伝社)が2019年本屋大賞第2位に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
287
タクシー業のお仕事小説。目次の字面からして面白い。十月から三月の半年間+地名になっているの。字面の並びが緩やかな勾配を表していて、一番下に“田”の字が一直線に並んでいるよ。小野寺さん安心して読めます( ¨̮ )。アクシデントやそれに類する話題もありますが、基本皆んな良い人ばかりで、人に恵まれて良いですね。お見合い相手の鈴央さんの事とか、昔に出て行った父との卓球対決とか、再婚して北海道に移る水音さんとか色々気になりますけど、やっぱりなんと言っても姫野先輩ですよね。何だ彼んだでオイシイ(๑❛︎ڡ❛︎๑)。2025/02/20
真理そら
84
タクシードライバーという職業に興味があって夏子と付き合ったのに心配だから辞めてくれと言う鈴央クン、気持ちは分かるけど…でもね。女性タクシードライバーという職業を信念をもって選んだ夏子のお仕事小説。洋服を売りまくる母や生涯現場の父を主人公にしたお仕事小説も読んでみたい気がした。2023/02/27
アッシュ姉
79
女性にも安心してタクシーを利用してもらいたいと新卒でタクシー会社に就職した女性ドライバーの奮闘と成長を描いたストーリー。お仕事小説として興味を惹かれたので、職業あるあるをもっと読んでみたかった。恋愛模様は韓国ドラマのようで、ある意味びっくり。シリーズ化されているので続編に期待したい。2023/12/06
venturingbeyond
68
小野寺作品4冊目も、過去作同様サクサクと読了。これまでの作品同様、善良で誠実、芯がしっかりしているが頑固でも堅物でもなく、しなやかに自らのあるべき生き方を追求していく若い主人公が、周囲との良好な人間関係の中で、一歩ずつ成長していく姿が描かれる。既読の作品同様、主人公に温かい視線を送る年配男性(今作では、大先輩の道上さん、扇社長、そして実父・室山先生)の造型が魅力的で滋味深い。自身と同年輩の男性が、誠実に自分の理想に向かって進む若者に接するあり方に共感するからなのであろう。2024/03/31
涼
60
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/05/post-099387.html せっかくの良い方との出会いが、(そうなるとは解っていても)残念だったな。2024/05/31