出版社内容情報
「死刑囚の孫」である二人の女性――出自に縛られ気弱なアキと芯の強いジャーナリストの莉菜は祖父たちの「事件」の真実を追う。
内容説明
数奇な絆を持つ女たち―時を超える真実を暴け。立石アキは死刑確定から40年以上拘置され続けている男の孫だ。祖父との血縁関係が原因で、子供の頃から人生に行きづまりを感じていた。しかし、彼女の運命は急転する。アキと同じく死刑囚の孫でジャーナリストの泉堂莉菜が、事件の新情報を手に突然接触してきたのだ。祖父らの冤罪を証明するため、「真犯人」を探し始めた二人だが―!?書き下ろし。
著者等紹介
浦賀和宏[ウラガカズヒロ]
1978年、神奈川県生まれ。98年『記憶の果て』で第五回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Junichi Yamaguchi
37
『呼吸をするように嘘をつく女』… シリーズ? 3作目。 これが、キッカケか… キッカケが明らかになった時、1、2作目の出来事が過ぎり、震える。。2019/12/17
坂城 弥生
31
誉田さんの作品みたく虚しい気分になるかと思いきや全く違う展開にビックリした。でもこれで良かったって気分になったから良いのかもしれない。2019/09/05
あっちゃん
28
遅ればせながら、積読本の中から、浦賀さん追悼!という事で、今回は、百合本?(笑)祖父の冤罪をはらすという名の元、女性2人が事件を調べるが…、そして、銀さんからのMシリーズへ繋がるとかね( ̄▽ ̄)2020/05/08
kei@名古屋
20
泉堂莉菜がここでも出てくるのか!?そしてMの女。15年目の復讐。銀ちゃん刺されるへ繋がるのですな。莉菜はジャーナリストなのか?刺されるほど銀ちゃん憎まれているのかなぁ??多分ですが多くの人に憎まれているのでしょうねぇ???2019/03/13
JKD
18
死刑囚の孫という共通点を持つアキとジャーナリストの莉奈。 マイノリティな関係も何だか異様。淡々と事件の真相を解明していくが、単調過ぎてポイントが掴めないおかしな苛立ちが生まれる。いったいどういう展開になるのか。ところが読み進めると何だか違う方向に。あれよあれよという間に状況が変わってくる。心地よい急展開に満足です。2019/02/24