内容説明
お市の方の娘として浅井家から救出され、嫁ぎ先から引き戻され、秀吉の命により徳川秀忠に嫁したお江をはじめ、非業な運命を受け入れつつ、懸命に生きた千世、満天姫、於長、千姫ら弱き女たち。敵味方問わず、波乱に満ちた生きざまを強いられた戦国のならいを、緻密な考証と、時代に埋もれる人間の営みを正確に見据える歴史観で描きだした、直木賞作家の傑作連作集。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。週刊誌記者などを経て85年に作家としてのデビュー作『大君の通貨』が第4回新田次郎文学賞を、93年には『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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