実業之日本社文庫
いのちのパレード

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784408550015
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

あちこちから指や手の形をした巨岩が飛び出す奇妙な村に、妻と私はやって来た(『観光旅行』)。主人公フレッドくんが起き抜けから歌うのは、ミュージカルだから(『エンドマークまでご一緒に』)。「上が」ってこの町を出るために、今日も少女たちはお告げを受ける(『SUGOROKU』)。小説のあらゆるジャンルに越境し、クレイジーで壮大なイマジネーションが跋扈する恩田マジック15編。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年、宮城県生まれ。早稲田大学卒業。92年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作『六番目の小夜子』でデビュー。以降、ミステリ、SF、ホラーなど幅広い分野で精力的に執筆活動を行っている。2005年『夜のピクニック』で第2回本屋大賞、第26回吉川英治文学新人賞を受賞。06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞を受賞。07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

129
短編集。観光旅行・夕飯は七時・当籤者・あなたの善良なる教え子よりなどがよかった。2016/08/19

あつひめ

48
恩田さん自身が言う「異色作家短篇集」。まるでフランス料理のフルコースみたい。前菜、スープ、肉、魚のメイン、デザート、コーヒー。それぞれの作品が同じ味のものは一つもない。コッテリしたりサッパリしたり。面白いとかいう表現よりも、もっととおかわりしたくなるような感じ。読み終えてすぐよりもちょっと経った頃に物語のモミ返しみたいなのが来てゾクゾクっとする。この黒い表紙と写真も物語の摩訶不思議さの味付けに一役かっているような気がする。夕飯は七時が印象的。2011/05/05

kei@名古屋

45
文章だから表現が出来ると言うものがありますね。恩田陸は一般受けしないと思うのですよね。それでも私は読んだ後ニヤリとしました。そして文庫の為の書下ろしがまたウマいですね。ここでそれを持ってくるかという感じですね。2017/06/14

よしべ

39
恩田陸さんらしい不穏な空気漂う15の作品からなる短編集。巨大な石が生えてくる村・日本が東西に分断された世界・クジ当選者が2週間だけ殺されてもよい世界などなど、不思議で怖い世界が描かれている。その着想の奇抜さには驚くばかりだが、そんなクレイジーな世界を描いているのにも関わらず、状況説明を一切省いて話を展開させていることにも面食らった。なので頭はフル回転。他の本を読む何倍も疲れた。だが、面白かった。あぁ私は、最近わかりやすい本を好んで読んでいたのかもしれない。たまにはこういう本を読んで、刺激を受けなきゃなぁ。2016/09/26

眠る山猫屋

35
後半にいくに従ってテンションも揚がる短編集。『ユージニア』を彷彿させるような“揺らぐような不安感”を伴う作品が多かったかも。個人的には『かたつむり注意報』の美しさに魅せられた。あんなかたつむりなら包まれてもみたい(苦笑)2010/12/28

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