出版社内容情報
巨匠監督が謎の死を遂げ、試写会の参加者は自殺…… 真相に探る人々に恐怖が迫る??
昭和最後の巨匠と呼ばれた映画監督・白波瀬が、最新作の完成直後に不審死した。配給会社の東活は、その事実を隠し試写会を強行するが、凄惨な事件が起こる。参加した人々が、集団自殺したのだ。集団パニックや催眠が疑われたが、残された現場映像によって奇妙な点が浮かび上がる。雑誌編集者の里中凪と新聞記者の矢部誠は、真相を突き止めることにするが……。
内容説明
昭和最後の巨匠と呼ばれた映画監督・白波瀬が、最新作の完成直後に不審死した。配給会社の東活は、その事実を隠し試写会を強行するが、凄惨な事件が起こる。参加した人々が、集団自殺したのだ。集団パニックや催眠が疑われたが、残された現場映像によって奇妙な点が浮かび上がる。雑誌編集者の里中凪と新聞記者の矢部誠は、真相を突き止めることにするが…。
著者等紹介
五十嵐貴久[イガラシタカヒサ]
1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業後出版社勤務。2001年『リカ』で第二回ホラーサスペンス大賞を受賞してデビュー。警察小説「交渉人」シリーズ、お仕事恋愛小説「年下の男の子」シリーズほか、スポーツ小説、ミステリーなど幅広いジャンルの作品を発表し、好評を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
165
五十嵐 貴久、5作目です。怨念映画ホラー、沢山死んでいる割に怖さは・・・ 映画『妖奇』を観てみたい。 https://www.j-n.co.jp/books/978-4-408-53849-5/2025/01/03
いつでも母さん
134
ホラーホラーホラー!帯には『この映画❝見なくても❞死ぬ!』とある。見て見ぬふり・・なかったことに・・仕方ない・・あぁぁ、私も死ぬんだな。殺されるんだな。怨まれるんだな。この世界は身に覚えのある人間ばかりだろう。2024/12/16
hirokun
46
★2 映画を題材にしたホラーサスペンス。読み易い文章とスピード感のあるストーリー展開でサクサクと読書は進むのだが、最後まで読み終えても何か満足感がない。もともとaudible向けに作った作品なのだろうか?そのことが作品の味付けに関係しているのか?2025/01/04
fuku3
31
2024.12.15読了。【辛口】こーゆーのダメ〜!まさしく王道のホラー小説だと思うけど⁉︎最近の五十嵐氏の作品はパットしない、と云うか締まりがない。好きな様に描くだけ描いて最後の結末はアヤフヤに終わる。バットエンドでもハッピーエンドでも最後は全部回収して綺麗に終わって欲しいものです。コレだと映画に乗り移った怨念が、この映画を観た人間を全て殺してハイ終わりて、何じゃそれ⁉︎そんな簡単な話かよ!それじゃ人類滅亡じゃん!本来なら救世主が現れ映像の弱点などを掴み、亡霊達と激しい戦闘を繰り返し人類を救うのでは⁉︎2024/12/15
Karl Heintz Schneider
29
その試写会を観た大半の人間が直後に不審な死を遂げた。そのうち5人だけが、なぜか生き残る。彼らが死ななかったのは偶然なのか、それとも「生かされた」?何者かによって。タイトルと表紙絵から、ある程度予想はついたけど初っ端からどんだけ人を殺すんだ、五十嵐さん。これまでは犯人はヒトだった、あの「リカ」でさえ。今回ヒトならざるものが殺人者となっている。わたしの知る限り氏の作品では初めてかも。じわじわと忍び寄る恐怖と戦慄にページを繰る手が止まらない。リカシリーズ一作目を読んだ時の衝撃が蘇った。怖い!グロい!でも面白い!2025/01/14