内容説明
事件の連鎖が呼び起こしたのは「あの頃」の記憶と私たちの絆―。青春時代のほろ苦さが沁みる、大好評!珈琲店ミステリー。
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年北海道生まれ。広告制作会社退社後執筆活動に入り、2003年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
138
毎年春の恒例『東京バンドワゴン』シリーズと違って、こちらは前作から2年経っているで、今までダイが遭遇した細かい事件の内容は忘れていた。しかし、不思議なものでシリーズ第4弾ともなると、ダイ、淳平、ヒトシ、ワリョウの4人に、三栖刑事と懐かしいメンバーに再会すると、徐々に彼らのことを思い出す。ダイ達のように大きな事件に巻き込まれたことはないが、このシリーズは、ダイ達5人が出会ったと同じ年頃のときに、自分といっしょに過ごしたその頃の仲間のことを思い出させてくれる。次作では、三栖とダイは探偵事務所を始めている?2016/10/08
みかん🍊
102
シリーズ4作目、ダイやその仲間たちも53歳になりその子供たちも大学生や高校生、ヒトシの息子の家出をきっかけに新たな事件が起こる、大学時代からの友情、学生時代の友人関係は何年経っても会えばその頃に戻る、それぞれ別の場所に住み家族を持ち守るべきものを抱えてはいるが、いざという時には集まり助け合う、そんな関係がずっと続いている彼等は素敵です。ディビアンがマツコさんのイメージで読んでしまった。2016/10/18
ゆみねこ
87
共に学生時代を過ごしたダイたち4人も50代に。前作の内容がうろ覚えだったので、若干物語に入って行くのに時間がかかったけれど、主人公の子供たちも成長したということか。終わり方は何だかもやっと…、シリーズ、まだ続くのでしょうか?2016/10/02
ぷう蔵
76
主人公の世代が私に合っているのか、読んでいてシンパシーを感じる。全く建前や本音という概念なしに自分を曝け出しても分かってくれる。全て言わずとも考えていることが分かってしまう。そんな友人の存在は羨ましいものである。まあ、事件的に解決しないでしょ?ってところもあるがそれはそれでこういう決着なのねって言うことで納得する事にした。ディビアンの言う「バッタリどこかの街で会ったなら微笑み合いましょう…」って中村雅俊の歌かな…。あとお題のスローバラードってRCサクセションのスローバラードだったのね〜感動…。2017/05/05
真理そら
63
♪き~のおはクルマの~中で~寝た♪…バラードには沢山の名曲があるけれどこのタイトルだとRCサクセション以外思い浮かばない。シリーズ最終巻。ダイは53歳になった。81歳の丹下さんはミートソースをかき混ぜているし、有名俳優淳平の行きつけの店「弓島珈琲」も盛況だ。友の息子とその友達が下宿したり、ビリヤード場を相続したり、三栖は定年間近の警部だ。ヒトシの高校生の息子が東京に家出し、淳平の家に茜との古い写真が投げ込まれ、8年ぶりに再会した4人。ダイ達には女神の茜だが読者にはそうでもない気がするのは何故だろう。2024/01/14