内容説明
「全員、退避!」叫んだ時には手遅れだった。嶋田が後方へ跳躍した瞬間、一気に噴き出した熱風が、その場にいた四人の部下を吹き飛ばした。嶋田も爆風に翻弄された。オレンジ色の制服が宙に舞い、次々と床に叩きつけられる。時をおかず、白い火災が、凄まじい勢いでシャッターの裂け目から噴出してきた。炎は、床に転がった四人の隊員に襲いかかった。彼らは、身をかわす余裕もなく、一瞬にして白熱の輝きに包まれた。そして彼らは、悲鳴を上げる間もなく炎の塊と化した。愉快犯か怨恨か?連続放火の炎地獄に立ち向かう若き消防官たちの勇気と情熱。
著者等紹介
北上秋彦[キタカミアキヒコ]
1950年岩手県生まれ。広告代理店勤務の後、生損保代理店を経営する傍ら作家を志し、97年『種の終焉』でデビュー。スケールの大きい作家として今後の活躍が期待されている
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感想・レビュー
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雑木林太郎
5
ミステリーなのかな。消防士の現場での活躍を期待していたので、少しがっかり。新城無門はコンピュータの前にいるより、火の海の中で大活躍させてほしかった。最後はぐだぐだな展開になってきて、読み終えるのに苦労した。いまいち。2016/02/01
あきぴー@武蔵国
1
感想:★★★☆☆ 「タワーリング・インフェルノ」と「バックドラフト」を合わせたような作品です。この2作を見ていなかったり、最初からこの2作へのオマージュ的小説として読んでいれば、★★★★は堅い。 また、ゲーム感覚で放火を行う犯人が怖い。2006/03/12
Celeste
1
ハラハラドキドキ。消防士の人々はこうやって命かけてるんだよなあ,と,改めて頭が下がる。2013/01/04
若月
1
火災モノの小説は火災はもっと派手に!燃えて!爆発して!だけど皆助かって!というかなり無茶苦茶な心境になる。2012/08/08
橘未定
1
終盤はいくらか盛り上がるが、それまでがひたすらだるい。文章が冗長。2009/09/18
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