内容説明
本書に収められた＋一の短編小説は、どんな人にもある、他人から見ればどうでもいいような気がするかもしれないけど、その人にとっては大きな人生模様の物語である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
33
★★★★☆ 極日常的な一場面をユーモアたっぷりに切り取って描く短編集。ユーモアとは言ったものの、全てに共通するわけでなく、時にミステリタッチのものや、恋愛小説風のものも混ざり、バラエティ豊か。個人的には「雨」の異質ぶりが印象的だった。それまでの作品に清水さんらしいユーモアが詰まった作品が続いていたのもあって余計にラスト数行での世界の変わりぶりに驚かざるを得なかった。変化球といえばこれくらいで後は心休まるような温かさを与えてくれる作品ばかり。極日常的なシーンをここまで魅力的に描ける清水さんは流石。2016/06/14
Kumiko
30
これは隠れた名著というやつではないのか。所々くすっとして、時々「おおっ」という台詞があって。お得意のパスティーシュノベルに見られるあの何とも言えぬ面白さとは一線を画す、日常的な中のちょっとした出来事を淡々と綴った短篇集。繋がりはないけど、ちょっとしたカラクリがあとがきに書かれていてニヤリ。少々異色の『雨』ではラストまで読み思わず数ページ遡って読み返してしまったり、『ブラッド・ゾーン』ではホントにそんなウィルスあるのかと思ってググってしまったり（ありませんでした）。さすが清水さん、一筋縄ではいかないですね。2017/09/07
あられ
2
面白かった。うーむとうなったことも・・・。この本いいなあ～～！ 巻末の、実は・・・という話も面白かった。2013/05/25
みけ
0
短編集
