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出版社内容情報
大人気絵師によるオールカラー美麗コミック&イラスト集。謎の実験を行なう植生物園に迷い込んだセーラー服の少女の運命は…!?
内容説明
毒をはらんだ不思議の園で、少女は“愛しいもの”と共生になる。これは秘密の標本コレクション。イモムシ、毒花、キノコ、ウミウシ…虫愛ずるアングラ系水彩画家が人間と植生物との共生・寄生をテーマに描く。美しい図鑑のようなコミック&イラスト集。オールカラー。
目次
第1章(生物研究園内部;陽のあたる箱庭;キルケの庭にて;キノコ栽培室;退色花図鑑)
第2章(地下飼育室;虫たちの飼育ケース;イモムシ図鑑;仄灯アクアリウム;秘密の水槽園;海の生き物たち)
第3章(幻想病院;共生治療法;ナースたちの業務;夢内施術)
著者等紹介
西塚em[ニシズカエム]
京都在住の水彩絵描き。平成一期生。「ソフトアングラ」「博愛」をコンセプトに花や虫を愛でながら共生と寄生から成り立つ空想上の擬似博愛空間を描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫陽花と雨
25
いもむしと、うみうしと、きのこたちと。これらを愛でるお気持ちのない方はどうぞお戻りを。あのふんわりとした無機質感の有機物たちがお好きなら、ぜひこの生物研究園へ。戻ってきたい方は深入りしないこと、共生治療法に興味があるなんて口が裂けても言ってはいけない…。かくいう私も、いくら好きでも共生したいとまでは思いませんもの…。可愛らしい少女たちと生物たちのまるで画集を見ているような(コミックとイラスト集+図鑑のような形式)本だった。毒のある植物はどうしてこうも美しいのか。2020/06/16
りりす
19
極小の棘が密集する花のベッドの上、目に痛い色のキノコに寄り掛かる虚ろな目をした少女の標本。見ただけで柔らかなことが分かる白い腕に、脚に、毒々しい芋虫が纏りつく。ぺったりぺったりと這い回る、芋虫の脚の湿り気。不穏を感じてしっとりと汗ばんだ首筋、張り付いた黒髪。生々しい湿度とエタノール、天花粉の馨りを感じるイラスト&コミック。ナイトメアのような共生療法、皆様なにと共生したいでしょう。2018/08/14
しましまこ
15
表紙のペスト妖精に一目惚れ。少女とお花、イモムシ、キノコにウミウシ...グロくて可愛くてキレイ。2017/05/21
夕顔
10
芋虫、寄生、ホラー、それらが苦手な方はご遠慮ください。でも大丈夫な人にとってはとても幻想的な世界でまるで大切な箱庭のように素敵な本です。漫画でもあり、図鑑でもあり、画集でもあり。作者が大好きな方は購入するべきです。このような本を待ち望んでいた。お値段以上、とても満足です。「理想の箱庭」とあとがきで書かれていましたがそれがよく分かります。こんな本がもっと増えるといいな。2017/05/22
さみだれ
2
書店で表紙を一目見て、即購入。漫画パートとイラストパートに分かれて進んでいく幻想的でどこかほの暗さを感じる物語に早くも虜になりました。イラストはどれも見応えがあり、生物の美しさや儚さが伝わってきました。この内容ならばA4判でもよかったかな~という印象です。前情報などはなく買いましたが、こういう詩的で幻想的な世界観がとても好きなので大満足でした。2017/06/04