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出版社内容情報
北海道から沖縄まで存在した、遊廓や青線。その時代の建物や街が次々と消えていく。約40のそうした色街を探訪し、考察する。
内容説明
旧遊廓に戦前の私娼窟。戦後の赤線と青線、基地の町の集娼街。変転に満ちた色街の記録と記憶が紡ぐ、もうひとつの日本。
目次
カネマツ・五条東会館
一発屋通り(柳通り)
板柳町(マーケット)
神町米軍キャンプ
三春遊廓
柏崎遊廓
奈良屋町・旧大工町
玉川村・大子町
黒磯遊廓
下平通り〔ほか〕
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ann
60
もの哀しい写真ばかり。みんなどこへ行ってしまったんだろう。負の遺産なんて言わないで。その一角はその街からも見放されようとしている。あるいは見放されてしまった。やさぐれることにも疲れてしまった風景ばかり。次に秩父に行く理由ができた。2018/11/08
山田太郎
38
行ったことないところばっかりなんでよくわかんないけど読む。最近お金も性欲もないので、行けないのですがなんだかあの雰囲気は好きなんでいろいろ行ってみたいものだと思いました。怖いもの見たさというかなんか後ろめたい感じというのがなんか好きで。2018/07/08
reading
21
全国各地に多くの色街があったことを認識した。写真とともに文章にも哀愁が漂い、往時の状況、世相を感じることができる。建築的価値の高い色街遺産が消えていくことは、残念の極みである。色街は社会の縮図ではなかったか。2019/12/05
おいしゃん
11
残念ながらどこも廃墟に近くなってはいるが、豊富な写真から各地の「遺産」と言える歴史的建築を味わえた。2024/11/22
imagine
7
著者である八木澤氏は、「その地に赴き、想いを巡らせる」ことにおいて、右に出る者がいないのではないか。幼い頃に聞いた狐火の話を色街の灯りに重ね合わせながら、その地その場所が持つ地理的、歴史的要因をしっかり押さえたうえで、在りし日に思いを馳せている。色街で働いた女性達やその場所で遊んだ男達に向ける眼差しが、憂いを帯びつつも優しいのだ。2018/08/13