内容説明
愛は「孤独」から逃れる単なる手段なのか!?それとも「強い自分」に変えさせてくれるものなのか!?もしも、あなたが相手に飽き裏切り、裏切られてもそれを乗り越えたところに本当の幸せはある。
目次
第1章 現代版 男女の恋愛風景(男女には恋愛格差がある;「モテ」と結婚とは別問題 ほか)
第2章 恋愛、その多様なカタチ(より普遍的だった家族愛;別かれることが愛すること ほか)
第3章 普遍的な愛、飽きる愛(東西で花開く恋愛文化;現代日本の究極の愛がここに ほか)
第4章 人はなぜ愛するのか(愛のエネルギーを知る;異質さに引かれる ほか)
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
明治大学文学部教授。1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、東京大学大学院教育学研究科博士課程などを経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。教員養成に従事。主な著書には『声に出して読みたい日本語』(草思社/毎日出版文化賞特別賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス/新潮学芸賞)ほか、多数がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ご〜ちゃん
4
「男性と女性だけれども、趣味がすごく合う。一緒に話していると楽しいという関係になると、関係は持続しやすい」ということ。愛の関係性を長く続けていこうとするとき、性愛的な関係だけでなく、好きなものについて語り合ったり、笑い合ったりできる友情関係が、古代ギリシャでも重視されたというのは、普遍的なことだからだと思う。2014/05/06
hortensia
3
男女の恋愛だけでなく、親子、ペットへの愛など、感情の根底にあるものを分析されていたりしておもしろかったし、頷ける部分も多かった。「偏愛マップ」をつくるっていうのはいいかも。さっそくつくってみよう。2014/07/21
mori
3
なぜ人は愛するのかの答えの一つに「人はどこかでドラマを求めている」には、確かにそういう側面もあるかも。だから時々恋愛をしたくなったり、ドラマや小説が流行ったりするんだろう。「生きていくモチベーション」なるほど、と思う。 恋愛の賞味期限については筆者に同意。脳科学的にも言えることらしい。全体を通し、名作の中に書かれた愛についてや作者の考えを取り上げ、解説してくれているのがよかった。2013/09/08
Ando Takenori
2
普通の恋愛からさまざまな愛に触れながら、愛の持つエネルギーについて説明していきます。愛のエネルギーに押し流されるでもなく、せき止めてしまうわけでもない、愛と調和して、エネルギッシュに生きるための考えがいいです。2013/08/31
でこちゃん
1
「愛される」というより、「愛する」こと、「愛情」がテーマの本。 人は、自分が愛することによって自分の居場所を見つける。 理由は愛する対象があることによって人生のモチベーションを維持しやすいから。頑張る力になるから。 「愛」を能力によって判断するのではなくて、存在のレベルで受け止めよう。 恋愛や結婚、仕事など全ての事が、自由に選択できる様になったことで、逆に孤独感を感じたり、充実感のない生活を送るのはなんて勿体なくて、寂しいことなんだろう。2019/04/19