じっぴコンパクト新書
山谷でホスピスやってます。―「きぼうのいえ」、涙と笑いの8年間

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  • サイズ B40判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408108339
  • NDC分類 369.9
  • Cコード C0236

内容説明

東京・山谷のドヤ街に立ち上げた在宅型のホスピス「きぼうのいえ」。金なし、コネなし、経験なし。あるのは行き場をなくし、希望を失いかけているひとたちに、人生最後のひかりを見出してほしいという情熱だけ。生きることと看取り、祈りと希望…。庶民が建てた庶民のためのホスピス長屋の無謀な試みが、周囲の人を巻き込み、いつか大きな輪になった。奮闘、ふれあい、気づき。涙と笑いの8年間を生き生きと語る。

目次

プロローグ きぼうのいえを建てた街―山谷
第1章 きぼうのいえの無謀な毎日
第2章 ぼくがきぼうのいえを建てるまで
第3章 とうとうオープン
第4章 看取りのとき
エピローグ 名もなき人が礎となって
新書版刊行にあたって―あれからの「きぼうのいえ」

著者等紹介

山本雅基[ヤマモトマサキ]
1963年生まれ。東京・台東区の「山谷」地区にあるホスピス「きぼうのいえ」施設長。1985年、日航機墜落事故のニュースに接したことをきっかけに聖職者を志し、1995年上智大学神学部を卒業。大学卒業後、「NPO法人ファミリーハウス」の事務局長を務める。2001年、「ホームレスのためにホスピスを建てたい」と考え、看護師の妻とともに活動を開始。妻の貯金を元手に銀行から資金を借り、各地のキリスト教教会や、多数のボランティアの後援を得て、2002年4月、緊急一時保護施設「なかよしハウス」(全11室11床)を開設。2002年10月、在宅ホスピス対応型集合住宅「きぼうのいえ」(全21室21床)を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

21
山谷でもう余命いくばくもない行き場のない人々の為のホスピスを建てた夫婦の奮闘。映画「おとうと」のモデルにもなった。2017/06/12

なにょう

16
行き場のないお年寄りのためにホスピスを開く。対象はホームレスだけじゃなく、独居老人も。世の中、施設はたくさんあるけど、その人にほんとうにふさわしい施設を探すのは大変だ。★さて「きぼうのいえ」の現状を調べてみると、著者は施設の運営から離れたようだ。この施設の開設は著者のパワーあってこそだが。働きぶりにちょっと無理があったような。★人口の4分の一が老人だからいよいよこのような施設は求められるだろう。2018/11/28

みやび

7
こんなにも、自分の身を削ってまで人を助けずにはいられない人がいるんだと驚愕した。そしてこんなに愛に溢れた人の行動でも、道行く人に急にお風呂入りに家に来て、ご飯もどうぞ、というような突飛なものであると人は恐れて逃げていく。人生の辛酸を嘗めてきた山谷の人は特に見返りを求めない愛に懐疑的なのかもしれない。同じ志の奥さんと、一筋縄ではいかない終末期の入居者との壮絶ながらも最後に心が温かくなるホスピスのお話。2018/06/01

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

5
なんで今日この本を再び手にとったんだろ。死ぬことだけがゴールではないけど、幸せなゴールのために出来ることはいっぱいある。2013/08/01

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

2
再読。このように強くなれるのなら、それが信仰ゆえなら、私も信仰できる対象が欲しい。絶望の果ての死でなければ、人は死ぬことなど怖くないのだ。見捨てられていない、自分に心を寄せてくれている人の存在があるならば。2012/07/30

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