出版社内容情報
電卓、液晶、太陽電池などの分野で、世界初や業界初のオンリーワン商品を次々と生み出し続けるシャープ。その独創力の源はどこにあるのか。本書は最新の取材をもとに、エピソードをふんだんに盛り込みながら、経営思想や技術風土、技術開発の手法など、同社のいう「うなぎ屋の秘伝のタレ」を徹底分析している。
内容説明
世の中にないモノをつくり出す“秘伝のタレ”経営を解き明かす。
目次
第1章 すべては電卓に始まる
第2章 エレクトロニクスの花が咲く
第3章 液晶テレビ「AQUOS」はこうして生まれた
第4章 秘伝の技術を駆使したモノづくり戦略
第5章 液晶―その独創と秘伝の歴史
第6章 オンリーワン商品が生まれる舞台裏
第7章 新たなる伝説に向かって―環境先進企業への挑戦
著者等紹介
宮本惇夫[ミヤモトアツオ]
1943年生まれ。茨城県出身。1967年早稲田大学第2政経学部卒業。経済誌、総合誌などの編集者を経て、1977年にフリージャーナリストとして独立。主に産業、ビジネス分野をフィールドに企業ドキュメントや人物論、人物評伝等を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hisato
7
今はあんな状況になってしまいましたが、亀山工場を操業するまでのシャープ全盛期までの内容目白押しなので、読み直してみました。 企業としての取り組みや社員への接し方等素晴らしい会社だったのですが・・・ 栄華盛衰を読んでいるようで、作者もこの本を書いた9年後にシャープがこんなことになっているとは思わなかったでしょうね。2016/08/17
Haruki
1
シャープ研究その2。2007/3刊で町田社長の最盛期の成功劇を取りまとめる。14インチカラーTFT液晶を88年に実現、その後、2005年までにブラウン管から液晶へ、を合言葉にAQUOSをブランド戦略で徹底的に浸透させ、クリスタルバレー構想のもと亀山工場で一元的に大型化したテレビ製造を担い、技術力と生産能力を構築した。液晶学校や他社や大学研究などから学ぶ風土、まねされる商品を作る世界初へのこだわり、緊急開発プロジェクトでの横断的開発、など企業文化としても個性的で面白い素地がある。町田社長の功績が大きい。2023/08/03
Yohei
0
★★★☆☆オンリーワン技術で他者にマネされるモノづくり、垂直統合によるブラックボックス化した量産技術。ビジネスモデルを間違えたと思わない。それだけに社会変化によるモデル見直しの必要性を感じる。2013/01/31