内容説明
家族の崩壊を目の前に、限られた命と向き合いながら、“自由に生きる”ことを問いかけて生きた夫婦の物語。
著者等紹介
柴垣文子[シバガキフミコ]
1945年宮崎県生まれ。1967~2000年京都府小学校教員。日本民主主義文学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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白石弥生
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義父に勧められて読んだ。 自然描写が美しい。 60代の夫婦の物語。 淡々としているが、ラストは感情移入して読めた。 儲け優先の社会が命や自然を犠牲にして進んでいこうとする社会の大きな流れや、自然の尊さを理解し守ろうとする人たちの運動もまたあることも描いている。 現代の課題もあちこちに顔を出す。 もうすこし主人公たちの年齢に私が近ければ受け取り方も変わったかもしれないが、話にもっと展開や盛り上がりを期待した。 ただ、最初から最後までしっかり紡がれている物語で、リアリティのある長編小説だった。2021/01/24
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