内容説明
社会全体に配慮しながら利益を生み続ける経営は可能か?資本主義は世界の貧困を解決できるのか?経済人コー円卓会議(CRT)グローバル・エグゼクティブ・ディレクターがCRT「企業の行動指針」の本質を解説。アダム・スミス、デミングをはじめ世界の哲学、思想、文化を踏まえ、CSRがなぜ必要なのかを明らかにする。
目次
道義的資本主義を目指して
多様な資本主義
獣欲的資本主義―弱肉強食?
道義的資本主義―私的利益を公益のために運用
道義的資本主義と貧困―貧しい人をなくせないか?
経済人コー円卓会議―道義的資本主義を唱導
顧客―資本主義の道義的羅針盤
従業員―機械の部品か、それとも道義的代理人か
株主と投資家―搾取者か、潜在的犠牲者か
サプライヤー―敵か味方か
競争相手―ジャングルの掟(弱肉強食)を無効にする
地域社会―社会資本を増強する
節義あるビジネス・リーダーシップ―道義的資本主義を目指して
著者等紹介
ヤング,スティーブン・B.[ヤング,スティーブンB.][Young,Stephen B.]
経済人コー円卓会議グローバル・エグゼクティブ・ディレクター(2000年から)。ハーバード・ロースクールで学位を取得。ハーバード・ロースクールの学部長補佐、ハムリン大学法学部の学部長を務め、ミネソタ大学、ミネソタ州立大学マンケート校でも教鞭を取った。弁護士としても活躍。タイの高校で教育を受け、タイ語、後にツォツィル族のマヤ語そしてベトナム語を学んだ。1966年に現在ユネスコ世界遺産となったタイのバン・チアン遺跡の青銅期文化を発見した。ベトナム共和国の田園・経済開発のため、68‐71年、米国の国際開発庁に勤務。75年には難民を南ベトナムから米国へ移住させる活動を始め、89年には国連の暫定行政機関主導によるカンボジアの平和構築を提案した。中国の道徳や政治哲学、ベトナムやタイにおける政治の精神文化についても執筆。76年に研究論文「タイ:義務不履行によるドミノ倒し」を共著で発表した。公共問題に関する時事解説者として、ウォールストリートジャーナル、ニューヨークタイムス、ワシントンポストに論評を掲載。またテレビやラジオの時事解説者としても活躍
原不二子[ハラフジコ]
東京生まれ。上智大学大学院外国語学研究科博士課程修了。フリーの通訳として活躍した後、1984年(株)ディプロマットを設立、代表取締役となる。1997年、ディプロマット・オブ・カリフォルニアを設立、代表に就任。(財)尾崎行雄記念財団常務理事
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