内容説明
南北戦争に敗れたアメリカ南部、太平洋戦争に敗れた日本。敗北を生きるふたつの場所に生まれた「戦後文学」を追求する。
目次
敗北から文学へ―滞留、そして超越
近代という名の敗北―ヘンリー・W.グレイディ、夏目漱石、ドナルド・デイヴィッドソン、アレン・テイト、保田与重郎(“敗北の文化”、その歴史観;異形の「近代」と歴史オブセッションの原理;ヘンリー・W.グレイディ、「新南部」旗手のディレンマ;“近代”と出会うこと―日本近代と夏目漱石の苦渋から ほか)
父・なき・世界―三島由紀夫、ウィリアム・アレクサンダー・パーシー、ウィリアム・フォークナー、中上健次(敗戦とふたりの父―三島由紀夫『金閣寺』;切り裂かれた天―「則天去私」から;語らぬ言葉―敗北の文学へ;第三世代の戦後文学―父、その沈黙の意義 ほか)
敗北の文学のために(コーダ)
著者等紹介
後藤和彦[ゴトウカズヒコ]
1961年福岡市生まれ。アメリカ文学専攻。東京大学大学院博士課程中退。立教大学文学部教授
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感想・レビュー
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- 和書
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