内容説明
日本列島の人類史を拓いた人びとはなにを考えどんな暮らしを営んでいたのだろう?!知恵の結晶=石器の緻密な分析から人びとの実像に肉薄し、文化の起源を大胆に解き明かす意欲作。
目次
第1章 日本列島の旧石器時代
第2章 移動生活の知恵
第3章 ヒトの群れと集団の絆
第4章 様々な社会変動の連鎖
第5章 石器の使い方と作り方の知恵
第6章 文化の創造
著者等紹介
安蒜政雄[アンビルマサオ]
1946年、千葉県生まれ。1978年、明治大学大学院博士課程修了(文学博士)。専攻は日本考古学(主に旧石器時代)。現在、明治大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キアヌ安倍
2
旧石器時代の人々の行動力には驚かされますね。石器の変化していく様子も面白かったです。2017/09/26
メルセ・ひすい
1
発掘調査とは…目印をたて、日を追って掘り下げていく。…現場の作業を終えると、その日その日に出土した石器を宿舎に持ち帰る。宿で水洗いしてから夕食後の勉強会の席上で、テーブルを囲み調査参加者全員で回覧する。一巡後、それは遺物台帳に登録。ナンパリング後石器は綿をクッションとして敷いた昆虫標本箱に収納される…さらに歓談は続く…日本列島の人類史を拓いた人びとは何を考え、どんな暮らしをしていたのだろうか。石器や住居跡など考古資料の科学的分析から列島の旧石器時代人の実像に迫り、人間らしい思考の原点、知恵の根源をさぐる。2013/05/03
Junpei Ishii
0
「何が」、「どこから」出土したか、という考古学の基本的な研究方法によって人間の行動と社会を見事に復元しています。膨大な時間を要する石器の接合作業や図化作業などのルーティンワークにはほとんど触れず、考古学が解き明かした「人間の姿」だけを的確に記述することにより、考古学や旧石器研究を全く知らない人でも、旧石器時代の人間社会を理解することができます。概説書として出色のすばらしい内容でした。2013/06/04
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