内容説明
監督生活50周年。山田洋次監督が映画作りの真髄を示す。
目次
1 映画を創る―山田洋次講演 日本映画には黄金期があった(つくり手の側から映画づくりを考える;学生たちと映画を創る)
2 山田塾『京都太秦物語』製作ドキュメント(事の始まり;撮影の日々;完成;公開)
3 『京都太秦物語』撮影で学んだこと―「学外映像研修」受講レポートより
全力で走ることでしか伝わらない―あとがきに代えて
著者等紹介
山田洋次[ヤマダヨウジ]
1931年、大阪府生まれ。映画監督。立命館大学客員教授。シリーズ『男はつらいよ』全48作のほか、『家族』『たそがれ清兵衛』『おとうと』『京都太秦物語』など多数
冨田美香[トミタミカ]
1966年、兵庫県生まれ。立命館大学映像学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Isamash
2
山田洋次監督が立命館大学映像学部学生に映画作りが何かを学ぶ実績授業として、学生22名をスタッフとして一緒に京都太秦物語を制作したドキュメンタリー。山田監督作品には随分感動してきた。秘密を知りたくて本書を手にしたが、魔法はなく、監督の口下手、裏腹な「ぼくは、この映画が失敗したら腹を切る覚悟でいる」「人をよく観察して人をよく知ること」「性格から靴下の色が違う」等から、覚悟、本質的努力、細部への拘りが印象に残った。年齢帰り見ず挑戦することに敬意覚え、「学ぶことは喜びだが教えることも喜びである」に実感伴って共感。2021/08/29
まさやん80
1
かつて、撮影所は映画の学校だった。そして、山田洋次はそうした撮影所の生徒だったのだが、今は撮影所にその機能はなくなってしまった。そこで、山田洋次は自分がそうした機能を担うべく、立命館大学の学生と共に、太秦大映商店街を舞台に映画を創る。この本は、そうした映画つくりの記録である。参加した学生にとってはこの上なく有意義な時間だったようだが、本の作りはやや散漫な印象。それでも山田さんやベテランスタッフの熱意は伝わってくる。2015/06/27
ぜべっつ
0
学生の山田監督とコラボ!前半読んでいてうらやましいなと思い、映画を見てあまり自分にはハマらない映画だった。この本でも内容、評価うんぬんより充実感、達成感がメインで書いてある。心の優しい方が読めば面白い本だろうがひねくれものな私は少し飽きてしまった。2012/04/11