内容説明
思想の巨人たちの魅力あふれる世界。漱石『明暗』に描かれた一冊の本は『資本論』か、何種もある『共産党宣言』初版本の不思議、『帝国主義論』原稿紛失事件など、マルクス、エンゲルス、レーニンをめぐる数々のエピソードをとりあげて、推理と考証で歴史の謎の真相にせまる小論集。
目次
1 マルクス、エンゲルス探索(マルクスの青年時代の学習;エンゲルスの経済学研究のあゆみ;実業家としてのエンゲルス ほか)
2 古典探索(『共産党宣言』の誕生;『共産党宣言』と現代;『資本論』の生命力 ほか)
3 社会科学の眼(人と思想と本;検閲―戦前と戦後;消えた本、出あった本 ほか)