新人物ブックス
江戸大名のお引っ越し―居城受け渡しの作法

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784404039255
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0021

内容説明

幕府も家来も大変だった殿様たちの「お国替え」。転封は江戸全期を通じて行われ、同じ家が十回以上引っ越した例もある。改易・転封にあたり、幕府はどのように指導し、実際の手続きはどうだったのか。大名家ではどのように対応し行動したのか。改易・転封の実態を史料によりはじめて明らかにする。

目次

第1章 改易処分による大名居城の受け取り・引き渡し(寛永九年の熊本城受け取り―江戸時代初期の事例;寛文六年の宮津城受け取り―江戸時代前期の事例;天和元年の高田城受け取り―江戸時代前期の事例;元禄十年の津山城受け取り―江戸時代中期の事例)
第2章 通常転封による大名居城の受け取り・引き渡し(吉田城の受け取り(宝永三年)と引き渡し(正徳二年)―江戸時代中期の事例
正徳二年の古河城引き渡しと吉田城受け取り―江戸時代中期の事例
天保七年の浜田城引き渡し―江戸時代後期の事例
天保七年の棚倉城受け取り―江戸時代後期の事例
慶応三年の白河城・棚倉城・川越城の受け取り・引き渡し―幕末の事例)
第3章 江戸時代における大名家格と城郭(『土芥寇〓(しゅう)記』における「居城」・「居所」表記)

著者等紹介

白峰旬[シラミネジュン]
1960年、三重県四日市市に生まれる。1985年、上智大学大学院文学研究科博士前期課程修了。1998年、名古屋大学にて博士(歴史学)の学位取得。2003年、別府大学文学部助教授。2009年、別府大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

喪中の雨巫女。

11
タイトルに惹かれて読んだが、改易・転封の話。やはり、熊本城の話は、興味深い。2010/11/04

wang

2
改易・転封で城を受け渡す実務がどのように行われたのか。具体的なスケジュールや実際の陣立てなどいくつかの例で示す。その結果から当時の礼式や城に対する考え方などを類推。まだ研究が進んでおらず分かっていることも少ないようだ。2012/04/22

めーた(愛と平和と健康と)

1
関ヶ原における減封・論功行賞を除外しても、2代秀忠~5代綱吉の間に180以上の「引っ越し」があったと。 なんと「四方領知替」なるものまで! 下総古河(松平信祝)→三河吉田(牧野成央)→日向延岡(三浦明敬)→三河刈屋(本多忠良)→下総古河という国替え。支店長4人の同時転勤、しかも社員(家来)ごとですよ。そんな事例いくつかを古文書に基づく詳細なプロセスで紹介しています。 家格が転封決定の基準になったという243大名の序列表にもビックリ。 盤石の幕藩体制を構築した驚くべき「引っ越しシステム」です。2019/09/19

金監禾重

1
表紙からソフト印象を受けたが中身は地道な事例検討だった。またタイトルから「大名が城を出て次の城に入るまで」を見るのかと思ったが、むしろ「城から大名Aが出て大名Bが入るまで」である。関係者が慌ただしく情報収集や確認に走り回る江戸時代初期から、「引っ越し」に手慣れていく様がおもしろい。この本の筋とは離れるが、これほど頻繁な家門・譜代大名の引っ越しは必要だったのか。幕府に十分なメリットがあったのか。疑問に思いながら読んだ。2018/01/31

なかのっこ

1
大名が城を引き渡すときの作法について、改易の場合と転封の場合に分けて、実例をあげて詳しく説明してくれる。タイトルから受ける印象よりは硬い内容だったけど、官僚としての大名と幕府の関係が読み取れて興味深かった。2014/11/01

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