内容説明
駆け出し落語家の守博は、師匠に連れられて訪れた花街で関西最後の太鼓持ち・弥助と出会う。弥助の持つ独特の艶っぽさと、元落語家だったという滑らかな語り口にたちまち魅了される守博。だが個人的に会う手だてはなく闇雲に花街周辺をさまよっていたところ、無言詣中の弥助と遭遇し願掛けの邪魔をしてしまう。「野暮天」と詰られ申し訳ない反面、素の顔を見られたことが嬉しい。一方で彼の願いが気になって…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
111
【中、こすって……、ヒロ君ので、奥まで、ついて……!(弥助)】エロス度★★★守博×弥助☀️芸人シリーズ落語家篇で、駆け出しの落語家と関西最後の太鼓持ちの恋💕ヘタレワンコ攻めとある人物に叶わぬ恋を抱く美人受けが最高🤤守博はパッとせず何だか陰な印象を受けるけど、弥助との出会いを機に成長していく姿と彼に対する初心い恋心がキュンとキました😍弥助もこれまたクセが強い受けで、本編よりも弥助視点の〝八日目の恋心〟での守博に対する独占欲や想いの強さがヒシヒシと伝わるのが良かった👍北沢先生の挿絵はマジ美しい😍2019/09/19
しましまこ
24
落語家×太鼓持ち。芸人シリーズ落語家篇だ。駆け出しの落語家くんが芸も磨いて立派な年下ワンコに。2019/09/09
蓮
9
久我先生の芸人シリーズ、地味でちょっと伸び悩んでいる若手落語家守博と、京都の花街の置屋に籍を置く関西でただ一人の太鼓持ち弥助のしっとり恋。実直で真面目な年下ヘタレワンコの守博、いつも自信なさげーなところが可愛かったりする。年上の余 裕こいてる弥助のちょっと意地悪加減と良いへたれっぷり守博がなんとも言えない。弥助の長い片想いへの決着、落語家として頭角を表し始めた守博とのちょっとしたスレ違い等々、しっとりと切ない恋と守博の落語家としての成長を今回も読ませてくれる。2019/11/03
chisarunn
8
そして3冊目、いちおう現代へ戻ってきましたが、なんと若手噺家である主人公の恋した相手は花街の太鼓持ち!(現在ではもう現役の人はいないそうで、ストーリー上も「最後の太鼓持ち」という設定になっている)寄席とか料亭とかでも非日常なのに、花街とかお座敷とかになるともうファンタジーといってもいい世界。ロマンスも色っぽくてちょっと屈折している年上の彼氏…とっても濃い内容でした。この次は?とワクワクさせられるシリーズ、最高です!2022/09/22
*ちえ*
8
紙本。芸人シリーズは関西の言葉でテンポよく読めます。今回は年下の駆け出し落語家と年上美人の太鼓持ち、ていうのがいいです。しかもヘタレというか誠実さやピュアさで遊び慣れた年上美人を落としていくの好きです!ヒロくんこれから人気でそうだから弥助大変そうw2019/11/01