内容説明
寛永後期、常陸下館藩から備中成羽藩、続いて備中松山藩五万石へと移封された名君水谷勝隆。二代勝宗の藩政確立に向けての活躍と苦悩、直言を厭わず死をも覚悟してお側に仕える児玉庄兵衛―。鉄山、塩田、水運開発に続き、天下の山城松山城の大修復を成し遂げ、水谷家は盤石のごとく思われた。ところが、三代勝美の突然の死による無嗣除封、まさに槿花一朝の夢であった。死後養子の願い上げも虚しく、城明け渡しをめぐり藩内は篭城派、開城派に二分され、庄兵衛に忍び寄る魔の手。受城使播州赤穂藩主浅野内匠頭の先遣、大石内蔵助が松山を訪れるのも間近であった…。小藩の栄枯盛衰―大義を貫く家臣の生き様。
著者等紹介
酒井篤彦[サカイアツヒコ]
1946年(昭和21)、岡山県に生まれる。県立高梁高校を経て、東京大学法学部に進学。卒業後、東京で弁護士となる。その間温めてきた歴史を素材にした小説に挑戦、『水のごとく―備中松山藩水谷家物語』がその第一作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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