出版社内容情報
元スパイのアラフォー主婦に命の危険が迫るユーモアミステリー!入院中の夫と中1の娘を抱える主婦のユリ。その正体は東ヨーロッパにある小国のスパイだった!
しかし財政破綻で祖国は突然消滅、ユリが表の仕事である通訳に専念しようと決めた矢先、
駅のホームから突き落とされかけたり、派遣先のパーティ会場で大臣を狙う暗殺者に遭遇したりと、
周囲が騒がしくなる。ついには夫と娘にも危険が迫り、ユリは謎の敵に立ち向かう――。
すべては家族を守るため。戦う母のユーモアミステリー!
赤川 次郎[アカガワ ジロウ]
著・文・その他
内容説明
入院中の夫と中1の娘を抱える主婦のユリ。その正体は東ヨーロッパにある小国のスパイだった!しかし財政破綻で祖国は突然消滅、ユリが表の仕事である通訳に専念しようと決めた矢先、駅のホームから突き落とされかけたり、派遣先のパーティ会場で大臣を狙う暗殺者に遭遇したりと、周囲が騒がしくなる。ついには夫と娘にも危険が迫り、ユリは謎の敵に立ち向かう―。すべては家族を守るため。戦う母のユーモアミステリー!
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
169
軽い読み物でありながらどんどん死体の山が積みあがっていく。人間模様に深みはないが、暖かい家族の絆がそれとなく作品に香りを添える、赤川次郎らしい作品。東欧ってみんなからはこのように思われているのか。政情不安定で秘密警察の残党がいろいろ悪いことをしてたり、ステレオタイプだなぁと思いながらそれも楽しんでみた。往年の名画『シャレード』を、ちらっと思い出した。 2020/06/03
海猫
102
ごく普通の主婦・伊原ユリの裏の顔は、東ヨーロッパの小国のスパイ。しかし雇い主・ポメラニア共和国が消滅。それから駅のホームから突き落とされそうになるし、暗殺者に遭遇したり、危険な事態に。スパイといえど、ユリは情報収集してただけで語学に堪能なぐらい。特殊能力は無くそのぶん、サスペンスフル。翻弄されるユリが家族の危機が迫ると、腹が据わったのかだんだん行動的になる。後半になると状況の主導権を握ったり、諜報員さながらの立ち回りをするのが痛快。赤川作品の中で特筆すべき内容ではないが、一定のアベレージには達している。2019/10/08
ぱふ
32
普通の主婦が実はスパイ。面白いです。赤川さんは家族を話に絡ませるのがうまいですね。将来、スパイを目指してみようかな。2020/10/21
樋口佳之
32
中高生の頃著者の本読んだ時の楽しさ思い出したなあ。ちゃんと言うべき事は言っているわけだし。unlimitedにて。2020/06/03
みぃひ
12
今更初赤川先生作品。流石日本のミステリー小説を牽引されてきた作家さんですよね。作品自体は2000年に書かれたものでも、今も楽しめる。 すごく面白くて一気読みしてしまったんですけど、最後はいろんな登場人物(団体)が登場してきて、誰がどの側のものなのか、混乱してしまいました(自分の読解力の無さ) ミステリーとしてすごく構想が練られているし、その間に人の心の動きもさりげなく触れられていて、全体を通して洗練されています。 しばらくしたら必ず再読するし、これからたくさん赤川先生の作品を読んでみたくなりました。2021/12/02