内容説明
FBI行動分析課のプロファイラー、サム・ケネディとの複雑な関係を続ける美術犯罪班のジェイソンは、研修のためサムのマンションに泊まっていた。研修最後の夜、夕食の買い出しに出たジェイソンは駐車場で襲われ薬物を射たれる。何者かによる誘拐未遂。犯人の目星がつかないまま、サムはジェイソンに母親が暮らすワイオミングでの傷病休暇を提案する。はじめて二人で過ごす長い休暇―ところがその地元で奇術関連コレクションの盗難と殺人が発生。マジシャンの死体が持っていたタロットカードは連続殺人のサインなのか―!?
著者等紹介
ラニヨン,ジョシュ[ラニヨン,ジョシュ] [Lanyon,Josh]
ゲイ・ミステリ作家。複数の受賞歴を持ち、十年以上もジャンルの先端を走り続けている。ゲイ小説ジャンルからスタートし、M/Mジャンルを牽引して流れを作ってきた作家の一人。ミステリからアクションまで幅広く執筆。近年女性であることを公表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くたくた
48
これも拾い読みで。読まずにはいられないが、全部読んでる時間がない。で、ひとつ問いたいのだが、車にはねられて、あちこち傷だらけ、腹部も腰も皮下出血が酷く、乗り物の振動も耐えがたいっつう怪我人ジェイソン、そんなに激しく愛し合って・・・大丈夫?出来る?余計ーなお世話か? 今作もサムの不器用な愛が炸裂だ。なんか愛されるって良いなあ・・・と羨ましく思ったりもするべたべたな恋人たち。(二人ともFBI特別捜査官、♂だもちろん)のM/Mもの(←今般、初めてそういうジャンルを知りました。むろんBLは知っていたが。)2022/02/05
くたくた
36
再読。何が良いって、ジェイソンがサムとの関係に真摯に向き合って、きちんと言葉でコミュニケーションを取ろうと努力すること。人と深く繋がるって事は一筋縄では行かない。だからこそ彼らのSEXも素敵だし、ラストの危機からサムを見つけたジェイソンが言葉に詰まって何も喋れなくなってしまうシーンがむしろ雄弁で。このシリーズ本当に良い。ジョシュ・ラニヨンのまだ国内の紹介されていないシリーズも是非読みたい。どうか国内で翻訳出版してほしい。2023/12/26
しましまこ
30
サムのマンションからの外出で襲われたジェイソン、誘拐未遂。標的は本当にジェイソン?サムの母の元で長い休暇を過ごす2人、サムも案外分かりやすいじゃないか、いい感じになってきた~と喜んだら、なんだこのラストは!怖い怖い…2020/12/30
きょん
23
殺しのアートシリーズ3作目。冒頭からテイクアウトを買いに行ったところでジェイソンが誘拐未遂に遭う波乱の展開。傷病休暇を過ごすためにサムの実家へ療養に行ったはずが、そこでじっとしていられないワーカーホリックな二人。奇術にまつわる盗難事件のアドバイザーをしていた筈がどっぷりマジシャン連続殺人事件に嵌っていくのが面白かった。その最中でも自分たちの関係について話し合いを忘れないのがアメリカ人っぽいなあ。そしてジェイソンを狙っているのはやはりドクターカイザーなんだろうか?2021/01/22
ユノシ
21
最後こわかった。最初から最後まで楽しめた。彼らは頭が良すぎて、考えすぎだと思う。欲しかったのは、事実の開示では無く少しの自己開示。だったのか。サムの言葉の重み。何でも1人で出来る彼の弱い部分がよく見える今作だった。この仕事をする限り2人でいると危険だ。命に関わる。無理だと思うし、辞めた方がいいと思う。しかし一緒にいる時があまりに幸せそうで。彼らの周りの家族達も不憫だが生き方がかっこいい。事件はマジックやタロットに関わる。楽しかった。後半怒涛のまとめあげ。早くおじーちゃんになって引退して幸せになってくれ。笑2022/03/08
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