中国の「よい戦争」―甦る抗日戦争の記憶と新たなナショナリズム

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中国の「よい戦争」―甦る抗日戦争の記憶と新たなナショナリズム

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622090878
  • NDC分類 222.075
  • Cコード C1031

出版社内容情報

かつては限られた語りしか許されていなかった抗日戦争(日中戦争)の記憶が、国力を増す中国でいま、「よい戦争」として甦っている。タブーだった蒋介石と国民党に対する再評価が進み、第二次世界大戦後の国際秩序の形成に自国が果たした役割にも、新たなまなざしが向けられている。何が起きているのか?
本書は、オックスフォード大学で現代中国史を研究する第一人者が、1980年代以降の政界と学界の動向から、博物館の展示拡充、文学潮流、人気映画、ソーシャル・メディア上の議論までを取り上げ、中国のナショナリズムと内的論理を多角的に分析するものである。
射程は現在の日中関係にも及ぶ。『南京! 南京!』『エイト・ハンドレッド(八佰)』など中国のヒット映画と、『永遠の0』『この世界の片隅に』ほか日本の人気作との違いを論じ、歴史教科書問題や尖閣諸島(釣魚群島)をめぐる対立の背景に潜む異なる記憶の回路にも迫っていく。
日中関係の今後を考えるうえでも新たな手がかりとなる本書は、『フォーリン・アフェアーズ』『スペクテイター』『アジアン・レビュー・オブ・ブックス』などで年間ベストブックにも選ばれた。日本版序文と監訳者による解説を収録。

内容説明

なぜいま抗日戦争なのか?注目の背景にある変化とは?オックスフォード大学の専門家が、政界と学界、映画、ソーシャル・メディア上の議論までを読み解く。

目次

はじめに―中国の戦争、記憶、ナショナリズム
第1章 熱い戦争と冷たい戦争―中国の闘い 1937~1978年
第2章 歴史をめぐる戦争―中国の政治を形づくる歴史研究
第3章 記憶、郷愁、破壊―中国の公的な領域は第二次世界大戦をどのように受け容れたのか
第4章 古い記憶と新しいメディア―インターネット、テレビ、映画のなかの戦時史
第5章 重慶から延安まで―地域の記憶と戦時中のアイデンティティ
第6章 カイロ症候群―第二次世界大戦と現代中国の国際関係
終章 中国の長い戦後

著者等紹介

ミッター,ラナ[ミッター,ラナ] [Mitter,Rana]
オックスフォード大学教授(現代中国史・政治)。同学中国センターのディレクターも務める。ケンブリッジ大学で博士号取得(中国史)。著書Forgotten Ally(Houghton Mifflin Harcourt,2013、英国版China’s War with Japan 1937‐1945)は『エコノミスト』『フィナンシャル・タイムズ』などの年間ベストブックに選ばれ、複数の賞を受賞。英国学士院特別会員、大英帝国勲位の4等勲爵士

関智英[セキトモヒデ]
津田塾大学学芸学部准教授(中国近現代史、日中関係史)。2011年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。14年、同大学より博士(文学)授与

濱野大道[ハマノヒロミチ]
翻訳家。ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)卒業、同大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くまパワー

4
テーマはとても良いが実際に見ると中には指摘したい所はたくさんがある。やはり多分欧米向けの書だけど、太平洋戦争の中で日中戦争の地位を蔑ろに気がする。中にもなんか欧米から中国研究の西方中心論というステレオタイプを感じた。史料の選択もにも問題があり、大轟炸や東風雨などの駄作を中国の抗战映画の代表として分析するのは説得力がない。南京大虐殺はジェノサイドではないしホロコーストと比べすることはとても危険という論説は私から賛同しません。そして抗战記述を分析なのにいっぱい中国政治スキャンダルを紹介しやはり無関係だと思う。2022/10/02

ぞだぐぁ

0
アメリカにとってWW2が悪の枢軸から世界を守ったっていう認識があることを念頭に置いてないとタイトルのニュアンス分からないかも。 中華人民共和国が一つの中国を強く出して台湾有事の恐れが強く出てる昨今だけど、それはチベットや少数民族の独立に繋がることを恐れるだけでなくWW2中に欧米と条約とか結んでいた中華民国の立場を今の中華人民共和国が継いでいるっていう見方は新鮮だった。 南シナ海の領有権や尖閣諸島は台湾も絡んでいるからわかるけど、九段線も中華民国のころから主張されてたことなんだな。2024/11/28

Junc

0
以下に支那共産党が日本を貶めるために活動しているかがよくわかる本.ある意味,中華人民共和国のやり口を勉強するために読んだ方がよい.著者の専門が現代中国史.現代中国史なんてあるのか疑問だが?共産党のファンタジーのみ.嘘も100回言えば真実になるを地で行く.南京事件もあったこと前提になっている.真面目に研究したとは思えない.ただ,日本の学者よりはだいぶまし.2023/09/02

depo

0
図書館本。2022/12/16

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