内容説明
本社から出向してきた年下の上司・藤木のサポートについた園田。無愛想で社交辞令も言えない彼がなぜか園田には懐いてくる。休日も共に過ごすようになったある日、出張でダブルの部屋に二人で泊まる羽目になり、そこで我慢の限界を迎えた藤木に告白される。実は一目惚れだった、と。人付き合いが希薄で万事にこだわりのない園田は、藤木の情熱に押され、彼が東京に帰るまでの期間限定で付き合うことにするが…?
著者等紹介
安西リカ[アンザイリカ]
双子座・B型。小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きょん
18
本社から期限付き出向してきた藤木×地方の中小企業に勤める園田の年下攻め。園田が幼少期から転校を繰り返し人との縁の薄い人生を送ってきたために流れに逆らわず生きて行こうというタイプ。それが藤木との付き合いを深めていくにつれ、手を離す理由を受け入れられずに葛藤するのが良かった。でも新幹線とか使って2時間の距離って割としんどい気がするけどなあ。2024/03/17
beniko
8
東京から約2時間の地方都市が舞台。転校ばかりだった子ども時代の経験から人間関係に期待を抱かないようにして生きる園田と、出向してきた若き上司・藤木。仕事を通じて距離が縮まり、実はゲイだという藤木の告白を経て付き合うようになるけれども、出向している藤木が東京の本社に戻ることは時期まで決まっているというタイムリミットのある2人。終わりがあることである意味安心していた園田を藤木は変えることができるのかハラハラ。園田が自分の弱さや負の感情を認めることで怖さを乗り越えられてよかった。遠距離ながら地に足のついた交際◎。2024/10/31
あやちゃま
7
面白かった。2人の何げない日常で安心して読めた。2024/03/10
史
7
作者読み。そして現時点(2024/02/07)での既刊は全て読み終えたかな。いつも一人になってしまう。だから本当は好きなのに、どこか諦めてしまう。そこで踏み出さなければ悲劇悲恋。だけども踏み出した。そしてすべてを曝け出せば、永遠の約束となるのだろう。この先生の黄金パターン。好きですねぇ。2024/02/07
へへろ~本舗
6
ツンデレ年下上司×流されチョロインと思っていたら受がちょっと拗らせた人だった。2024/01/15