内容説明
夏、コンサートを控え遠出できない館原と過ごすため軽井沢から東京にやってきた吹野。館原のマンションで寝食を共にし、彼の音楽をそばで感じ、蜜月に近い日々を送る。だが人の多い環境で、吹野は自身のコンプレックスと改めて向き合うことになる。恋にも刺繍の仕事にも自信を持てない吹野をもどかしく思う館原は…?天才ヴァイオリニスト館原と音のない世界で生きる吹野の恋。「バイオリニストの刺繍」続篇!!
著者等紹介
砂原糖子[スナハラトウコ]
1月29日生まれ。小説家。主な作品に「言ノ葉」シリーズ、「心を半分残したままでいる」(ともに新書館)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
16
『バイオリニストの刺繍』の続編。どうしても健常者基準の社会になっているから駅のアナウンスのエピソードの様に不便や危険を感じる事が沢山あるんだろうと考えさせられた。受が自分の障害を明らかにし、刺繍作家として立つ一歩を踏み出す決意が眩しい。2023/08/12
京子@オランダ
4
前作を読まないままこれを読んでしまったので、いったいいつどうやってふたりの関係が始まったのか?ってくだりがいつになったら出てくるかと読み進めていたら最後まで出てこず(当たり前)やっと続き物だということに気付き、なんでか買い損ねていた前作をポチリ届くのを待ってるところです、、、。出会いを明かさないなんか新しい手法かと思って読んでたw2023/06/21
きなこチロル
2
『バイオリニストの刺繍』の続編。今回は吹野視点。吹野が館原が暮らす東京へ行く。そのきっかけで、世界が少しずつ広がって、住む世界が違うのでは…?と気後れしてしまう。刺繍の仕事のオファーがあっても蹴ろうとしたけど、館原のおかげで一歩踏み出すことに。まだまだ続くのかな。2023/05/12
emimn
1
★★★★☆ honto2023/06/25
-
- 和書
- 遅咲きの桜