内容説明
ギャラリストの和楽は、仕事先で強烈に引きつけられる一連の絵に出逢う。作者の情報を得られないまま焦がれること二ヵ月、邂逅の瞬間は突然訪れた。彼―足往群は配送の仕事のかたわら、誰に見せるあてもない絵を描き続けていた。群を手元に引き取って自由に描かせ、才能を世に広める手助けがしたいと願う和楽だが、不審がられ受け入れてもらえない。そんな群に和楽は、対価を払ってみるかと取引を持ちかけ…?
著者等紹介
一穂ミチ[イチホミチ]
小説家。主な作品に「雪よ林檎の香のごとく」「イエスかノーか半分か」(ともに新書館)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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