内容説明
生まれつき心臓が悪い梓は、登山を愛する穂高に惹かれつつ、寄せられた想いを受け入れられずにいた。日常生活にこそ不自由しないが、梓の体は恋人と触れ合うのに制限があり、命の期限は恐らく人より短い。だからいつか訪れる別離を恐れながら恋人になるより、友人として穂高のそばにいたかったのだ。けれど穂高から諦めませんと告げられた少し後、穂高が登った山で滑落事故があり…?胸を打つ純愛スロウ・ラブ。
著者等紹介
夕映月子[ユエツキコ]
6月2日生まれ。小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
78
初読。2015年776冊め。雑誌掲載時からずーっと文庫化を待っていた夕映さんのデビュー前の投稿作。梓と穂高くんの二人にまた会えて嬉しい(まだ雑誌も持ってるけど)。雑誌掲載時はじれったくもどかしく思っていた言葉足らずの二人も、文庫版と書き下ろし続編では満足させてくれました。梓がなんだか積極的です。そして特典SSを読んでから表紙を見るとまたニヤニヤ。別作品からのゲスト二名もありがとう!2015/07/09
扉のこちら側
60
再読。2015年1033冊め。そろそろ秋山に登りたいなと思ったところで再読。梓の名字が雑誌掲載時と変わってるのも気になっちゃうけど、増えたエピソードでにやにやが止まらない。2015/08/31
たべもも
56
★★★☆☆。生まれつきの病気のために恋もせず静かに生きてきた受けの心を開かせたのは、これまた穏やかで誠実な年下山男攻め。後半恋人になってから更に優しさ溢れてる穏やかな攻めがいいな。受けも生きて恋することに前進していく姿が読んでいて清々しい。読んでるだけでマイナスイオン吸収してる気になる程爽やかな読後感。2015/07/18
扉のこちら側
49
2016年800冊め。再読。夕映作品でも一番好きな作品である。「天国~」との絡みでもう1冊くらい出てくれないだろうか。2016/10/06
とも*
48
予想通りの展開なので物足りない所もあるけれど、やっぱり山の描写とかそれに伴う出来事とか書かれるのは上手いなーと思いながら読んだ。 始めは体の事もあるので消極的だけれど一度決めれば強い所は好き。 題名になるほど。 前作の2人が出て来ると言うので楽しみに読んだけれど特に読んで無くても大丈夫なくらいの出演だった。 私としてはもうちょっと絡みが合って欲しかったかなー また山の話書いて欲しいな。 ペーパーはソファの話で可愛くて良かったし作家さんのサイトのSSも良かった。2015/11/08