目次
グルント牧師の赴任
嵐の前―最初の礼拝説教
ヒトラー政権の登場
復活節礼拝
教会の覚醒
冬の夜の聖書研究会
告白教会
宗教改革記念礼拝の前後
教会堂占領事件
最後の聖日礼拝
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
5
フィクションだが、ドイツプロテスタントのある村の反ナチス闘争の物語。ブルンナーがモデルの牧師が逮捕されたところで物語は終わるがその後が気になる。日本では軍国主義者がかなり社会主義者に転向したがドイツではどうだったのだろうか? ブルンナー自身は後に赤い牧師たちと対決することになるが… 「ロシアではキリストを批判する言葉が公然と語られるので、国家が反キリスト教的であるということをよく認識できるわけですが、私たちの場合は積極的キリスト教がしょっちゅう語られて…誤魔化して人をペテンにかけるということになるから」2015/07/27
うさこ@うさぎ部
1
ドイツ教会闘争がテーマのフィクション。ナチズムを押し付ける国家とそれに抵抗した教会。今さら言っても仕方がないけれど、教会がもっと早く行動を起こしていれば、歴史はまったく変わっていたかもしれない。誰かさんが去年よく口にしていた決まり文句と似ている「積極的キリスト教」という言葉に戦慄。2016/04/22
やよ
0
ヒトラーと闘った小さな村の教会の物語。フィクションだけどモデルになった方々がいて、臨場感溢れる内容だった。平穏を求めて眠ったままでいるのか、それとも前向きな抵抗をするのか。翻訳者によるあとがきが秀逸で胸に迫る。2016/08/26
Confy
0
こういう状況でこそ神の言葉の真価が問われる。 「神の言葉は繋がれていない」。その通りだと思いました。2024/01/13