目次
スキャンダラスな人々の発生
迫害が意味するもの
第1章 レーン・スパイ事件
第2章 分断の構造
第3章 聖書とスキャンダル
第4章 戦争責任の問題
第5章 ケーリ事件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tatsushi Nozoye
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昨年12月6日、安倍自民党政権は公明党を道連れに、言論の自由など基本的人権を著しく阻害するおそれのある特定秘密保護法強行採決した。現在各自治体で廃案あるいは慎重審議を求める決議が国会提出されている。そのような中で古い書籍だが、言論の自由•信教の自由そして宗教の自由とは何かを鋭く描いたこの著書と出会った。事件のきっかけは、北海道帝国大学工学部学生・宮澤広幸さんが旅先から出した絵葉書などなどがスパイ容疑になったと言われている。戦争遂行のため当時の政府は仏教、神道、キリスト教の教団をそれぞれ一本化する国策を強要2014/03/15