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《目次》 目次 I.HCVの基礎 1.遺伝子構造 〈宮村達男〉 1 A.HCV遺伝子の構成 2 B.HCV遺伝子の多様性 4 C.5´非翻訳領域 5 D.3´非翻訳領域 6 2.遺伝子型とゲノムの多様性 〈岡本宏明〉 9 A.HCVの遺伝子型 9 B.HCVの各遺伝子領域別にみた塩基配列，アミノ酸配列の多様性 10 C.HCVゲノムの型分類 12 D.わが国におけるHCVの型別頻度 14 E.HCV型分類の臨床的意義 15 1)感染源の同定とHCV型分類 15 2)C型慢性肝炎の病態とHCV型 15 F.C型肝炎ウイルスゲノムの多様性とその臨床的意義 16 G.HCV持続感染とゲノムの多様化 17 3.HCV RNAの検出とその定量 〈林 紀夫・房本英之・鎌田武信〉 23 A.RT-PCR法による血中HCV RNAの検出 23 B.competitive RT-PCR法によるHCV RNAの定量 25 C.インターフェロン治療時のHCV RNA 26 D.HCV感染組織からのHCV RNAの検出 27 E.in situ hybridization法によるHCVの検出 28 4.HCV抗体測定 その有用性と問題点 〈日野邦彦・下田和美・丹羽寛文〉31 A.HCV RNAの構造とHCV抗体との関係 31 B.各種HCV抗体の検出率とHCV RNAの関係 33 C.HCV抗体の臨床的有用性と問題点 35 1)急性肝炎 35 2)慢性肝疾患 43 D.s-ALT正常例のHCV感染 47 5.肝組織内HCV 〈山田剛太郎〉 50 A.感染実験におけるチンパンジー肝内HCVの観察 50 1)in situ hybridization法 2)免疫組織学的検討 51 B.transfectionにより培養細胞に発現した特異抗原の観察 51 C.C型慢性肝炎患者の肝組織中HCV 52 1)in situ hybridization法 52 2)免疫組織学的検討 54 6.HCV感染と免疫 〈各務伸一〉 56 A.肝組織内のリンパ球サブセットとインターフェロンシステム 56 B.C型肝炎と免疫反応 58 1)HCV蛋白に対するリンパ球反応 58 2)慢性C型肝炎におけるCTL活性 59 II.疫学 1.正常人(献血者) HCV関連抗体陽性献血者中のHCV RNAの検出について 〈西岡久嘉彌〉 62 A.わが国の現状と検査方法 62 B.11血液センターの成績 64 C.日赤研究グループによるnational program 67 2.医療機関内感染 〈田中栄司・清澤研道〉 71 A.医療行為による患者へのHCV感染 71 1)輸血による感染 71 2)血漿製剤による感染 72 3)血液製剤以外による感染 73 B.医療行為による医療従事者へのHCV感染 73 1)医療従事者でのHCV感染の疫学 73 2)医療従事者の急性C型肝炎 75 3)針刺事故による感染 75 3.家族内感染 〈清水 勝・時田 元〉 79 A.HCVの配偶者感染 80 B.HCVの母児間感染 81 C.HCVのその他の家族内感染 82 D.HCVの家族内感染の疫学におけるpitfall 83 4.母子間感染 〈黒木哲夫・一色 玄・荻田幸雄・門奈丈之〉 87 A.家族検診 88 B.母子間感染研究のためのHCVマーカー 88 C.子供の肝機能所見とHCVマーカー 88 D.母のHCV感染時期と子供のHCV感染率 89 E.両親のHCV感染状況と子供の感染率 90 F.第1子と第2子のHCV感染の実態 90 G.母子間におけるHCV塩基配列の相同性 90 5.性行為感染 〈溝上雅史・藤井一彦・山内 学〉94 A.特殊浴場女性従業員のHCV感染について 95 B.夫婦間のHCV感染について 96 C.男性同性愛者のHCV感染について 97 6.地域内感染 〈谷川久一・佐田通夫・中野 均〉101 A.肝炎多発地域 102 B.H町における地域感染 104 7.血液透析 〈小口寿夫・宮坂 誠〉109 A.HD施設におけるHCVおよびHBVの感染 109 B.HD患者のHCV抗体陽性者の背景因子 110 C.透析施設間の検討 111 D.HD患者におけるHCV抗体とHBVマーカーの出現パターン 111 E.肝炎ウイルスマーカーと慢性肝障害 111 F.HCV抗体の第一，第二世代測定結果および慢性肝障害とHCV RNA検索成績の関連 112 G.HD施設内でのHCV感染 112 III.臨床 1.HCVマーカーによる診断 〈武田 清・赤羽賢浩〉115 A.HCVの遺伝子構造とHCV関連抗体 115 B.HCV関連抗体測定系とC型肝炎 117 1)急性肝炎 117 2)非B型慢性肝疾患 118 2.C型急性肝炎 〈古賀満明・矢野右人〉121 A.C型急性肝炎の診断 121 B.C型急性肝炎の発生頻度 123 C.臨床像および組織像 123 D.経過と予後 124 3.C型慢性肝炎，肝硬変 〈清澤研道・田中栄司・袖山 健・古田精市〉129 A.定義と診断 129 B.疫学 129 1)頻度 129 2)性比 130 3)年齢 131 4)既往歴と家族歴 131 C.臨床症状 131 1)肝疾患発見の動機 131 2)自覚症状 132 3)他覚症状 132 D.検査所見 132 E.C型慢性肝炎，肝硬変の形態的所見の特徴 133 1)肉眼所見 133 2)組織学的所見 133 F.C型慢性肝炎における肝組織内HCV RNAの局在 135 G.C型慢性肝炎の自然経過と予後 135 1)GPTの推移 136 2)HCV抗体の推移 136 3)HCV RNAの推移 136 4)組織学的推移 136 5)肝硬変，肝癌進展率 136 H.C型肝硬変の予後 137 1)生存率 137 2)死因 137 4.C型劇症肝炎 〈与芝 真〉140 A.C型劇症肝炎の臨床像 140 B.C型劇症肝炎の治療 142 5.肝細胞癌とHCV 〈松下栄紀・金子周一・鵜浦雅志・小林健一〉145 A.肝細胞癌の成因におけるHCVの頻度 145 B.慢性肝炎から肝硬変，肝細胞癌への進展 146 C.アルコール性および自己免疫性肝障害におけるHCVの意義 148 D.C型肝細胞癌の背景因子 148 E.HCVによる肝発癌機序 149 6.小児のC型肝炎 〈白木和夫・長田郁夫〉151 A.健康小児のHCV感染状況 151 B.小児の非A非B型肝炎とC型肝炎 152 C.小児のC型肝炎の臨床像 153 D.小児のHCV感染経路 155 E.HCV母児感染を受けた児の臨床経過 156 7.HCVキャリアについて 〈安田清美・飯野四郎〉160 A.C100-3抗体陽性献血者 160 B.C100-3抗体陰性のHCVキャリア 165 C.HCVキャリアへの対応 167 IV.その他の疾患とHCV感染 1.自己免疫性肝炎 〈恩地森一〉170 A.AIHの診断基準と診断 170 B.HCV感染とAIH 173 C.HCV-related AIH 174 D.II型AIHとHCV 174 E.AIHの治療とHCV感染 175 2.アルコール性肝障害 〈高瀬修二郎・高田 昭〉177 A.HCVマーカーとアルコール性肝疾患 177 B.アルコール性肝障害の診断基準 179 C.アルコール性肝障害の各病型におけるHCVの関与 179 1)アルコール性肝炎 180 2)アルコール性肝線維症 180 3)大酒家慢性肝炎 181 4)アルコール性肝硬変 182 5)肝細胞癌 182 D.アルコール性肝硬変，肝癌への進展様式 182 E.肝癌発生に対するHCVとアルコールとの関係 183 3.HBVの重感染 〈上村朝輝・樋口庄市〉188 A.重感染例の頻度 188 B.重感染例におけるウイルスマーカー 188 C.重感染の病態 190 V.治療 ［A.インターフェロン］ 192 1.作用機序 〈松嶋 喬〉192 A.ウイルスの細胞への侵入，増殖，放出とIFNの抗ウイルス効果 192 B.IFN誘起性蛋白とIFNの抗ウイルス効果 193 1)2´-5´オリゴアデニル酸合成酵素(2-5AS) 194 2)プロテインキナーゼ(PKase) 195 3)Mx蛋白室およびその他のIFN誘起性蛋白 196 4)major histocompatibility antigen(MHC)・β2ミクログロブリン 196 C.IFNの免疫系への作用と抗ウイルス効果 197 2.副作用 〈三宅和彦・荘司貞志・山中正己〉199 A.IFNの初期症状 201 B.IFNの中期症状 202 C.IFNの後期症状(2ヵ月以降) 203 D.IFN療法の主な副作用の頻度(自験例) 204 E.その他のIFNの副作用 205 F.IFN投与時にみられる検査所見の異常 206 G.IFNの副作用に対する対策 206 3.C型急性肝炎 〈高野 進・小俣政男〉208 A.輸血後肝炎の発生頻度 208 B.急性C型肝炎の治療 209 1)抗ウイルス療法の理論的根拠 209 2)C型急性肝炎に対するIFN療法 210 3)多数例での用量設定試験 213 C.考案 214 D.今後の問題点 214 4.C型慢性肝炎 〈飯野四郎〉216 A.C型慢性肝炎に対するIFN療法の効果判定について 216 B.“著効”(responder)であることの意義 218 C.日本で行われた4つの大型の比較試験から明らかにされたこと 224 ［B.強力ネオミノフォーゲンC(併用を含む)］ 〈熊田博光〉229 A.C型慢性肝炎に対するIFNの治療効果 229 B.SNMC40ml／日投与法の治療成績 230 C.SNMC40ml／日無効例に対する対策 230 1)SNMC100ml／日大量療法の治療効果 231 2)HCV抗体からみたSNMCの効果 231 3)IFN，SNMC併用療法の治療効果 234 VI.予防 1.C型肝炎ワクチンの開発 〈志方俊夫〉236 A.臨床，疫学からみたC型肝炎ワクチン開発の困難性 236 B.C型肝炎ウイルスのエンベロープ領域およびNS1領域の変異性 239 C.エンベロープ領域，NS1領域の蛋白発現とエピトープ解析 240 D.C型肝炎ワクチン開発のストラテジー 240 2.輸血後肝炎の予防 〈片山 透〉243 A.輸血後肝炎の防止対策 243 B.供血者の階層による輸血後肝炎発症率の相違と防疫対策 244 C.輸血後B型肝炎とその防止対策の効果 246 D.HCVと輸血後C型肝炎 249 E.輸血後C型肝炎の診断基準 249 F.HCV保有血と輸血後非A非B型肝炎 250 G.輸血後非A非B型肝炎に占めるC型肝炎の発症率とHCV抗体スクリーニングの効果 251 H.未発見の輸血後ウイルス肝炎 255 I.その他の予防対策 255 索引 256
