内容説明
彼は何者だったのか。著者は、夫H・E・テートと共に新版ボンヘッファー全集(DBW)の編集に絶大な貢献を果たし、ボンヘッファーのテキストに誰よりも通暁する碩学である。本書は、著者が2000年代初頭に、主として一般市民を対象に語った講演を収録する。様々なテーマを切り口に、ボンヘッファーの神学思想と信仰世界の豊かさが生き生きと描き出される。
目次
第1章 「善き力に不思議に守られて…」ディートリヒ・ボンヘッファー―神学者・抵抗運動の闘士
第2章 子どもたちの友―ディートリヒ・ボンヘッファーの生涯と神学における一つの要点
第3章 ボンヘッファーの冒険―平和という神の戒めを知るために
第4章 ボンヘッファーの生涯における聖書
第5章 ボンヘッファーの『服従』におけるイエスの山上の説教
第6章 ボンヘッファーとテモテ
第7章 世界におけるキリスト者の責任―私たちはボンヘッファーから何を新たに学べるのか
第8章 ボンヘッファーと極端なもの
第9章 逆説的な従順―ディートリヒ・ボンヘッファーの神学倫理一九三三‐一九四三
第10章 必要な高貴さ―ディートリヒ・ボンヘッファーが思い描くドイツの未来
第11章 「聖なること」は難しい?
第12章 死と復活
付録
著者等紹介
岡野彩子[オカノアヤコ]
大阪大学大学院言語社会研究科言語社会専攻博士後期課程修了。ミュンヘン大学、ベルリン・フンボルト大学プロテスタント神学部留学。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター招聘研究員、大阪大学COデザインセンター特任研究員を経て、現在関西大学、京都産業大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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