目次
1 神学とは何か(神学とは何か;神学の4区分;神学は学問たりうるか;非キリスト教徒にとっての神学)
2 私の神学生時代(同志社大学神学部;神学書との出会い;マルクス主義とキリスト教;ボンヘッファー;カール・バルト;フロマート力―私の卒業論文と修士論文;神学部から外務省へ;インテリジェンスと神学)
3 神学部とは何か(ヨーロッパにおける神学部という場;日本における神学部という場)
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
1960年東京生まれ。作家・起訴休職外務事務官。同志社大学神学部、同大学院神学研究科修士課程修了後、1985年外務省に入省。主にロシアでの情報活動において活躍。2002年背任容疑で逮捕され512日間勾留。現在、最高裁に上告中。外交官としての経験と圧倒的な学識で、様々な論壇で活躍中。主な著書に『自壊する帝国』(第5回新潮ドキュメント賞受賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)『国家の罠』(毎日出版文化特別賞受賞、以上新潮社)、『私のマルクス』(文藝春秋読者賞受賞、文藝春秋社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
32
著者の佐藤さんが外務省職員として、留学したモスクワ国立大学の言語学部のロシア語学科には、「ロシア語が特別下手になるコース」が、あったそうです。このコースを卒業すると、ロシア語をめちゃくちゃへたくそにさせられた上、ソビエト連邦(現・ロシア共和国)のことが、だいっきらいになって母国に帰されるそうです。ロシア革命時のレーニン直々のの外交政策の一環だったそうです。2012/11/24
みち
24
本当に優秀な学生は卒業しないで退学する。とか同志社神学部って、変わってるなー。神学の4区分①聖書神学②歴史神学③組織神学④実践神学。「離れて行こうとすると、キリストは月のようについてくる。捕まえようとすると、どんどん離れていく。これがキリスト教の厄介な特性で、キリスト教徒は一生振り回される」という言葉に深く同意。佐藤さんが、予定説を信じているのが不思議な気がします。カルヴァンの思想がどんなものか深く知らないのですが。やはり、最初に信じたものが強いのかな?2021/02/12
たか
9
以前に読んだ『同志社大学神学部』と重なる部分が多少ありますがとても読みやすい文章です2017/06/04
ユカ
7
神学に昔から興味があった。単純に「信仰」ってなに?というところからだが、この本で何となく腑に落ちた。そして私はクリスチャンにはならないんだな、とはっきりした。一時期ものすごく迷ったので。佐藤さんありがとうございました。 これで心置きなくキリスト教について楽に取り組める。とりあえず神学論争面白そう。2020/06/04
anchic
7
神学部ひいては神学の基礎的な事柄がよくわかる本でした。神学部は確かにコストパフォーマンスがいいかもしれませんが、就職するに至っては日本では不利なのかと思いました。カール・バルトやハイデッガーなどの著作もいつか読まなくてはいけないと思うのですが、仕事が忙しいとなかなか難しいものです。2013/07/20