出版社内容情報
サイエンス的発想法は化学式を知らなくても学べる
本書は京都大学上杉志成(もとなり)教授による「生命の化学」の講義の一部を抜粋して書籍化したものです。
この講義では生物学と化学の両方を題材にして、「アイデアを出す力」を養います。
先人科学者たちの例にヒントを得ながら、いろいろな方向からモノを見て、自分でいろいろなアイデアを考えてみる練習をしましょう。
その体験の中から「科学」とは何か、ノーベル賞級の発明・発見はいかに生まれるのか、といったわくわくするサイエンスの世界が見えてきます。
なお本書の元になった講義が、ハーバードやMITによって設立された国際オンライン教育機関「edX(エデックス)」によるネット配信で、2014年4月から開始されました。
これは日本の大学から初めて参加する講義になります。
世界に配信される日本最高の化学の授業をやさしく読める一冊です。
本書の内容から
・化合物の研究は「メルモちゃんのキャンディー」を考えること
・私たちがエッチなのは遺伝子のせい
・化合物にもある「LOVE」と「LIKE」
・から揚げを作るようにDNAを作る
・20世紀最大のアイデアPCRとは
・目的を逆にして生まれた「組み合わせ化学」
・「タミフル」は「リレンザ」の模倣薬だった
【著者紹介】
京都大学教授。1967年、大阪府生まれ。1990年、京都大学薬学部卒業。京都大学化学研究所で博士号取得後、1995年から1998年まで米国ハーバード大学化学部博士研究員。米国ベイラー医科大学生化学・分子生物学部助教授、同校准教授を経て、2005年、京都大学化学研究所教授に着任。2007年10月より京都大学物質―細胞統合システム拠点教授を兼務。2013年1月より同拠点副拠点長兼務、現在に至る。一般書の執筆は本書が初となる。
内容説明
生物学と化学の両方を題材にして、アイデアを出す力を養う。京都大学理科系1・2回生向きの全学共通講義の抜粋。講義内容の中から、学生に好評だった部分を集約している。「講義内容をもとにして研究のアイデアを提案しなさい」という学生への宿題を紹介し、講評した。
目次
第1講 「嫌いなもの」でアイデアをつかもう!
第2講 サイエンス力をつけよう!
第3講 遺伝子の構造を書く
第4講 遺伝子を作る
第5講 タンパク質を作る
第6講 いろいろな物質を作るアイデア
第7講 甘いものと脂肪とアイデア
第8講 癌とウイルスを抑えるアイデア
著者等紹介
上杉志成[ウエスギモトナリ]
1967年大阪府生まれ。1990年京都大学薬学部卒業。京都大学科学研究所で博士号取得後、1995年から1998年まで米国ハーバード大学化学部博士研究員。米国ベイラー医科大学生化学・分子生物学部助教授、同校准教授を経て、2005年京都大学化学研究所教授に着任。2007年10月より京都大学物質‐細胞統合システム拠点教授を兼務。2013年1月より同拠点副拠点長兼務。一般書の執筆は『京都大学人気講義 サイエンスの発想法』が初となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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