出版社内容情報
日本の最重要課題は、今やTPPでも消費増税でもなく、防衛政策と言っていい。安倍内閣は憲法改正、国防軍の創設、、国家安全保障会議(日本版NSC)の設置、防衛大綱の見直し、「日米防衛協力のための指針」の改定など、矢継ぎ早に新方針を打ち出している。
これらの諸政策が実現すれば、単に防衛政策のみならず、戦後長く堅持されてきた「軽武装・経済優先」を基軸とするいわゆる「吉田ドクトリン」を脱却することになり、日本の国家としてのあり方、「国のかたち」を根本的に変える。
この「戦後レジームからの脱却」が、日本の真の自主独立として結実するのか、はたまたTPP参加と相まって、軍事・経済両面でのさらなる日米一体化に陥るのか、今まさにその正念場にある。『拒否できない日本』以来、経済・通商分野で日米関係につき警鐘を鳴らしてきたノンフィクション作家(関岡英之)と、東京都知事選で61万票を獲得した防衛・軍事分野の専門家(田母神俊雄)が知見を活かし、目下の歴史的転換の意義を世に問う。
(目次)1 対米自立へ向かう安倍政権――その安全保障政策をどう見るか
2 日米同盟の岐路――「守ってもらう」関係から「対等な同盟」へ
3 自主防衛と国家の自立――いかに自分の国を自分で守るか
4 日米同盟の発展的解消――同盟の枠組みを残しつつ新たなパートナーを加える道
5 「戦後」から脱却する日本――真の自主独立を手にするために
【著者紹介】
評論家・ノンフィクション作家。1961年東京都生まれ。2001年、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、著述活動に入る。刊行後10年で23刷のロングセラーとなった『拒否できない日本』(文春新書)、第2回国際理解促進優良図書優秀賞を受賞した『帝国陸軍 見果てぬ「防共回廊」』(祥伝社)をはじめ、著書多数。
内容説明
日米同盟を「発展的に解消」せよ!この国のあり方を問う救国兵談。安保、尖閣、靖國、防空識別圏…防衛・軍事から憲法、歴史認識まで“戦後タブー”を語りつくした!
目次
1 対米自立へ向かう安倍政権―その安全保障政策をどう見るか(日本再生と対米自立;「戦後レジームからの脱却」とは対米自立問題である ほか)
2 日米同盟の岐路―「守ってもらう」関係から「対等な同盟」へ(アメリカが血眼になる「日米防衛協力の指針(ガイドライン)」の改定
橋本龍太郎元首相が、墓まで持っていった前回改定交渉の内幕とは ほか)
3 自主防衛と国家の自立―いかに自分の国を自分で守るか(国家の自立は「自衛隊の自立」から始まる;閉ざされた兵器国産化の道―FSX日米共同開発の教訓 ほか)
4 日米同盟の発展的解消―同盟の枠組みを残しつつ新たなパートナーを加える道(日米同盟を「発展的に解消する」という提言;日本が連携するのはインド以外にない ほか)
5 「戦後」から脱却する日本―真の自主独立を手にするために(二〇一四・東京都知事選挙を振り返る;非科学的な“脱原発”論がまかり通る未成熟国家 ほか)
著者等紹介
関岡英之[セキオカヒデユキ]
評論家・ノンフィクション作家。1961年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行、約14年間勤務の後に退職。2001年、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、著述活動に入る。著書は、第7回蓮如賞を受賞した『なんじ自身のために泣け』(2002年、河出書房新社)、第2回国際理解促進優良図書優秀賞を受賞した『帝国陸軍 見果てぬ「防共回廊」』(2010年、祥伝社)など
田母神俊雄[タモガミトシオ]
軍事評論家、元航空幕僚長。1948年福島県生まれ。1971年に防衛大学校卒業後、航空自衛隊に任官。地対空ミサイル部隊で約10年勤務。その後、航空幕僚監部厚生課長、南西航空混成団司令部幕僚長、第六航空団司令、航空幕僚監部装備部長、統合幕僚学校長、航空総隊司令官を経て、2007年3月、第29代航空幕僚長に就任。翌2008年、民間の懸賞論文に応募した「日本は侵略国家であったのか」が、政府見解と異なる内容であるとして幕僚長職を解かれ、同年11月に定年退官した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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