内容説明
酷寒の捕虜収容所で、友情を結んだ一人のルーマニア人捕虜。別れにあたって彼は、私に一個の指輪を託した。「もし、生きて帰れることがあったら、祖国の婚約者に届けて欲しい」との言葉と共に。それから半世紀、私はついに彼の消息をつかんだ。だが…。
目次
モンゴルの草原にて
北朝鮮で迎えた終戦
ソ連軍の捕虜となる
ウラジオストクで
冬のシベリア鉄道
三日三晩雪の中を行く
ラーゲリ生活の始まり
突然の営倉入り
雪の結晶を見た
白夜のルーマニア人捕虜〔ほか〕
著者等紹介
渡辺俊男[ワタナベトシオ]
1914年新潟県生まれ。東京慈恵医科大学卒業。医学博士。戦時中は軍医として応召し、中国戦線に従軍。戦後ソ連軍の捕虜としてラーゲリに収容され、2年あまりを過ごす。その間に知り合ったルーマニア人捕虜との交流が、本書の基となる。帰国後、お茶の水女子大学、横浜国立大学にて生理学を担当。(財)自由時間デザイン協会理事、日本ストレスマネージメント研究会会長
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感想・レビュー
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samandabadra
2
目次を見ていたらモンゴルの文字が二回も 飛び込んできたので モンゴル抑留者かと思い買った本。 日本軍捕虜として 実際はウラル山脈のあたりにつれてこられた人の物語。 NHKで実は放映されたらしい。 なかなか良い物語 2009/02/24
カネコ
1
◎2010/08/03
ひろたけ
0
だいぶ前にテレビのドキメント?でみたことがあったので あらためて読んだ。 ちょっと、物足りなかったかな。2013/07/30
depo
0
日本軍軍医が戦後ソ連軍の捕虜としてウラル山脈のさらに西側のエラブカのラーゲリに送られる。そこでドイツに占領されたルーマニアからドイツ軍に招集されソ連の捕虜になったルーマニア人と知り合う。 2022/12/24
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