出版社内容情報
原作者・名木田恵子(水木杏子)が
大人のために書き下ろした
真実の『キャンディ・キャンディ』愛の物語(ルビ:ラブストーリー)
あの日々、たくさん流した涙は、今はきらめくような美しい思い出に
なった
ーーーキャンディ、きみはきっと笑顔でいるよね。
夢の中でアンソニーはいつも生きていて、わたしはほっとする。
…なのに、私の目は濡れている。
これは夢だと心のどこかが醒めている。
内容説明
原作者・名木田恵子(水木杏子)が大人のために書き下ろした真実の『キャンディ・キャンディ』愛の物語。あの日々、たくさん流した涙は今はきらめくような美しい思い出になった―。
著者等紹介
名木田恵子[ナギタケイコ]
東京都生まれ。作家。文化学院文科卒業。『レネット金色の林檎』(金の星社刊)で第31回日本児童文芸家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
78
『なかよし』での連載は初めから読んだ世代。毎月待ちきれない思いで発売日までを数えた。その後が描かれる小説があると知り飛びついた。あのときのキャンディと今を結ぶガイドとなる手紙。少しずつその後のキャンディの人生が明らかになる。上巻はテリィとキャンディが罠にはめられたところまで。2022/05/13
やも
51
想像を上回る面白さ✨孤児院で育ったキャンディ。姉妹のように育ったアニーとのお別れで涙が止まらない、「笑った方がかわいいよ、おチビちゃん」丘の上で出会った名前も知らない王子さまにもらったその言葉を胸に成長するキャンディ。若干の猪突猛進さが気になるけど、自分の機嫌は自分でとる健やかさと明るいいじましさに、胸がキュンとなる😊そして度重なるドラマチックすぎる出来事…。孤児院育ちのいじめられっ子、だけれどなぜかひっそりモテるし留学までしちゃう波乱万丈な人生のキャンディ🍬下巻では何が待ち構えてるんだろう!?★42021/11/04
よこたん
47
“笑ったほうがかわいいよ、おチビちゃん。”“丘の上の王子さま、アンソニー----もう一度会いたいひとがたくさんいる。” キャンディ、アニー、ステア、アーチー、パティ、アルバートさん、テリィ、それとニールとイライザ。夢中で漫画を読み、アニメを観た日々が懐かしい。主題歌もエンディングも今でも歌える。強烈に覚えているシーンが近づくのが怖かった。どうしても漫画で脳内再生される。猛烈に読みたいのに手元にないことが歯がゆい。辛いことがあっても、たくましく前向きに生きようとするキャンディの波瀾万丈の人生を追って下巻へ。2022/05/05
エンブレムT
47
原作者・名木田恵子(水木杏子)さんが、大人のために書き下ろした小説版『キャンディ・キャンディ』。30代になったキャンディの回想形式なんですが、この巻はほとんどが子供時代のお話。「あなたは反省室行きと、五月祭の参加禁止を命じます」までです(わかる人は、これだけでわかるよね?・笑)この物語、改めて文字で読むと、少女向けハーレクインですwwwところで、私は子供の頃アンソニーが好きだったのですが、今回は全く違う人に惹かれたので笑ってしまいました。黒髪の寡黙な仕事人(大おじさまの秘書)ジョルジュが好きだ~!(爆)2011/01/28
assam2005
19
キャンディが昔を懐かしみながら思い出す形式で語られる小説版。アニーとの別れ、イライザ達のいじめ、アードレー家の養女となり、アンソニーの死、寄宿舎生活の始まりが上巻に収められている。微かに残っている記憶と連動し映像が頭の中で蘇る。あからさまな意地悪キャラや、そのいじめ方は正に昭和。こんなに虐げられてもへこたれないキャンディの強さもまた昭和の象徴。多様性を受け入れず、画一的で大人が扱いやすい子だけを良しとする昭和。令和の今と少し視点が違う。ぶっ飛んだキャンディでさえ、この流れを受け入れながら生きている。2022/02/01