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足が未来をつくる―“視覚の帝国”から“足の文化”へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784896917918
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0270

内容説明

一九世紀以降、視覚文化は飛躍的に発展した。視覚文化の新しい地平としてのデジタル文化は、人間の感覚のなかで視覚の拡張だけを先行させ、究極の視覚中心社会を出現させたが、それは人間の衰退につながる。産業革命によって足の文化が消えようとしたまさにその時、ウォーキングが復活したが、デジタル社会に直面した今、人びとはまた歩き始めている。対抗文化としての足の可能性に着目し、足の復権を促す画期の書。

目次

プロローグ 目の文化と足の文化(視覚の帝国主義;スペクタクル社会と監視社会 ほか)
第1章 視覚の帝国(時間に偏向した社会、空間に偏向した社会;写真―“足”を排除する視覚世界 ほか)
第2章 足の文化史(人は足をいかに見つけたか;脳ではなく足が先だった ほか)
第3章 対抗文化としての足(ウォーキングの復活;自然保護と「歩く権利」 ほか)
エピローグ 目と足の協同に向けて(ウォーキングと思考;歩く哲学者ルソーの考察 ほか)

著者等紹介

海野弘[ウンノヒロシ]
1939年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務を経て、現在、美術、映画、音楽、都市論、小説など幅広い分野で執筆活動に従事する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たばかる

7
近代の視覚的な科学の発展に対して足(言うなれば歩行)に焦点を当てている。二足歩行から始まった人間の文化は巡礼やダンス、スポーツ等で足が活躍する。最後に目より足を推すとして学問におけるフィールドワークの重要性等をあげる。筆者が広範な分野を得てしているだけあって様々な例の紹介がある形式なため、文字だけのカタログを読んでいるかのようだった。2018/11/20

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