出版社内容情報
混雑のピークに同時多発火災が発生、大爆発の危機が迫る。
史上最悪の事態に女消防士・神谷夏美が戦いに挑む!
聖夜の新宿駅地下街を焼き尽くす!放火犯の〝計画〟とは?
傑作パニック小説第3弾!
銀座第一消防署の消防士神谷夏美に非常招集がかかった。午後六時半、クリスマスセールで賑わう新宿駅地下街が同時多発的に放火されたのだ。迷路のような地下街はたちまち火の海と化し、地上への出口も炎上、数万人が閉じ込められる。さらに、臨場直前、水との化学反応で爆発する物質の存在が判明する!このままでは新宿駅が壊滅の危機に。万策尽きた夏美たちは……。
内容説明
銀座第一消防署の消防士・神谷夏美に非常招集がかかった。午後六時半、クリスマスセールで賑わう新宿駅地下街が同時多発的に放火されたのだ。迷路のような地下街はたちまち火の海と化し、地上への出口も炎上、数万人が閉じ込められる。さらに、出動直前、水との化学反応で爆発する物質の存在が判明する!このままでは新宿駅が壊滅の危機に。万策尽きた夏美たちは…。
著者等紹介
五十嵐貴久[イガラシタカヒサ]
1961年、東京生まれ。成蹊大学卒業後、出版社勤務。2001年『リカ』で第二回ホラーサスペンス大賞を受賞し、デビュー。警察小説から恋愛小説、青春小説まで幅広くエンターテインメント小説を手掛け、「リカ」シリーズなど多くが映像化されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のり
63
消防士・神谷夏美シリーズ第3弾にて完結。まず作者の五十嵐さんに一言。とても良かったと。しかし、これで完結とは読者にとっては不完全燃焼。消防の話なのに不適切発言ですが。この先の決断と活躍に思いを馳せるしかない。イブの混雑する新宿地下街の同時多発火災。さらに最悪のマグネシウム火災へと追い込まれる。とにかく消防士のプライドと使命感に心打たれる。犯人達や動機は身勝手過ぎる。同情する面はあるが、一線を超えた事は決して許されない。2024/05/27
森オサム
44
消防士・神谷夏美シリーズ三作目。前二作とは若干違った趣向だった。本作の災害は犯人が存在し、それを探すと言うミステリ要素が有る点。また、夏美は避難や救助では無く、部下を率いて消火活動を主導する立場となった話で有る点です。それによりダイ・ハード的なヒーロー物では無く、命がけのお仕事小説になってました。事件は被害者数千人と言う新宿駅地下街火災ですので、爽快感や達成感よりは、重い物を飲み込んだ様なやるせない読後感。主犯を含む犯人グループは何度死刑にしても足りない外道で、それも重かった。一人で死ねよ、腹立つわー。2025/05/04
PEN-F
36
熱いです!🔥めちゃめちゃ熱いです!🔥🔥🔥やっぱりこのシリーズは熱いです!🔥🔥🔥 熱き消防士魂が全開のこのシリーズ、殉職していった者も少なくないが、それでも己の使命を果たすためひたすらに前を向き続ける姿に胸が熱くなる🔥 次作は主人公である神谷夏美のエピソード0らしい。単行本に手を出すか、文庫化されるまで待つか悩ましいところ🤔2023/12/29
ま~くん
34
「東京消防庁、総務省消防庁、いえこの国そのもの。全てを下に押し付け、平気で嘘をつき、都合の悪いことは隠蔽する。誰も責任を取ろうとしない。あの人たちが私から◯◯を奪った」。新宿地下街を炎の海にし、千人単位の死傷者を出した犯人が語った動機だ。そんなことが実際に起こることはないと信じたい。ただギンイチの神谷夏美のような消防士が本当にいたとしても、最後は自分の命は自分で守る。現場ではとにかく冷静に。簡単なことではないけど、みんなが肝に銘じておきたいことだ。後マグネシウム爆発という言葉も初めて知った。続編を待つ。2024/06/10
ネムコ
34
単行本で読んでて、だからこそ好きなシリーズなのに買うのを躊躇っていた本、読み始めたら一気でした。読了した今、瞼を腫らしてビールをかっ食っております。どうしようもなかったって判るけど、やっぱ公務員は殉職しないでほしい(ノ_・、)2023/12/17