内容説明
上条綸太郎は父の後を継ぎ、江戸から京に戻った。そこへ嫁いだのが、大坂の廻船問屋の娘彩華。持参金は上条家の借金返済に充てられたが「千両取り戻すまで、儲けさせて貰いまっせ。嫁という字の偏を変えたら、稼ぐになります」と豪気に笑う。店の奥で鑑定に徹する主人と、表に出て客を呼び込む花嫁。姿勢は違えど心は同じ、古物を通じて人をつなぐ刀剣目利き『咲花堂』開店!
著者等紹介
井川香四郎[イカワコウシロウ]
1957年、愛媛県生まれ。中央大学卒。時代小説『霧の五郎兵衛』で小説CLUB新人賞を受賞する。シナリオライターとして活躍する一方で、精力的に時代小説を執筆している。第5回歴史時代作家クラブ賞“シリーズ賞”『刀剣目利き 神楽坂咲花堂』(祥伝社文庫)が受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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