祥伝社文庫<br> 農ガール、農ライフ

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祥伝社文庫
農ガール、農ライフ

  • 垣谷 美雨【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 祥伝社(2019/05発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784396345235
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

水沢久美子は派遣切りに遭った日、同棲相手から突然「結婚したい人がいるから出ていってくれ」と告げられる。仕事も家も彼氏も失った三十二歳の春。失意のどん底にいたとき偶然目にした「農業女子特集」というTV番組に釘付けになる。「農業だ!」運命を感じた久美子は早速、田舎に引っ越し農業大学へ入学することを決意。明るい農村ライフが待っていると信じていたが…!?

著者等紹介

垣谷美雨[カキヤミウ]
1959年、兵庫県生まれ。明治大学文学部卒。2005年「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

564
今回のテーマは脱サラ→農業&田舎暮らし。冒頭でコテンパンにやられる主人公が途中から魔法使いのおばあさんにカボチャの馬車を与えてもらい…という垣谷節はここでも健在。ある意味おとぎ話なのだけれども、今回もちゃんと筋が通っているのがいい。農業、古民家、庭で山羊や鶏を飼う生活。お試し体験で2泊くらいしてみたい…が、虫や冬のスキマ風が苦手なわたしには難しそうだ。主人公の戦友たちも結局は結婚に逃げちゃうんだけど、彼女もそうなっちゃうのか。だとしたら少々ステレオタイプにすぎるのが残念。2022/09/29

ヴェネツィア

546
主人公は水沢久美子32歳。農ガールである。いつもながら、この作家ならではの軽快なテンポで物語は進んで行く。この作品も、これまたいつもながら面白い。ハズレのない作家なのだ。ただ、他の作品に比べると、主人公の追い込み方がやや甘いようである。久美子が危機に陥った時に、すぐさま助けが現れる。もっとも、これ以下にまで落ち込むと、ホームレスにならざるを得ないのではあるが。まあ、それにしても今回は楽天的、かつ肯定的な人生観が全編を貫流する。もちろん、読者たる私は彼女を応援しているのだから、それでいいとも言えるけれど。2021/12/17

三代目 びあだいまおう

350
頑張るとか、頑張ろうという言葉が苦手な私。そんな私が不覚(?)にも読後に『頑張ろう!』って思った。1行目から派遣切り、6年同棲してる部屋からは若い女性が出てくる!かつてプロポーズされた同棲相手からは追い出され、部屋を探すも親無し仕事なし保証人なしでは無理。そんな失意のどん底主人公久美子が偶然農業に出合い奮闘する話。っていうか農業人口減少が止まらないのに、寧ろ阻むかのような農家や行政の壁って何?難しい農業に必死に挑む事で、もっと難しい人間関係に支えられる事に!好きだなぁ、これ。迷える全ての人にお薦め‼️🙇2019/11/12

mae.dat

284
只々生きるって大変。嫌な上司のご機嫌を伺ったり、気の合わない同僚なんかと折り合いをつける必要もない、悠々自適のノーストレスライフなんかなー。ええなぁー。と、思ったじゃん。そんなに甘くなくてね。現実を突きつけられますね。確実に前には進んでいるけど、ずーっと低空飛行の展開でね。周りの人に翻弄されそうになったり。それでも別の人に助けられたり。助けてもらったと思ったら、梯子を外されたりね。もう大変。強かなご友人達とも、言うても持ちつ持たれつだから。みんなしっかりと地に足をつけて幸せに暮らして欲しいですね。2023/04/12

小梅

280
未経験の女性が1人で農業は難しいだろうな。実際生まれ故郷でもない土地で田舎暮らしって、そう簡単じゃないだろうと思っていたので、よそ者には土地を貸してもくれないってシーンは現実味があると思った。しかし、結局は結婚って…2019/06/05

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