内容説明
臨時廻り同心鷲津軍兵衛は、盗賊「闇鴉」を追う―黒ずくめの姿で大店を狙い、決して血は流さず、跡も残さない名うての賊だ。そんな折、軍兵衛は若侍と浪人津田仁三郎の諍いに遭遇する。若侍らはその後もしつこく津田に付きまとい、人違いから別の浪人を殺めてしまう!軍兵衛は管轄違いの一件に正義を為せるか?義賊と持て囃される闇鴉追跡の結末は…。
著者等紹介
長谷川卓[ハセガワタク]
1949年、小田原市生まれ。早稲田大学大学院演劇専攻修士課程修了。80年、群像新人文学賞を受賞。81年「百舌が啼いてから」が芥川賞候補となる。2000年には『血路―南稜七ツ家秘録』で角川春樹小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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