内容説明
不条理な事件で娘を亡くし、街でその面影を探す毎日の旗本良介。ある日、偶然娘と同じ名の女美雪と出会う。彼女は年老いた旗本を父のように慕い、彼も次第に心を取り戻していく。だが、美雪の美しさに目をつけた街を牛耳る暴力団黒門組が、彼女を拉致し殺害する。旧陸軍で中隊長だった旗本は、終戦直後に埋めた武器を掘り出し、かつての部下たちを集め復讐を誓うが…。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年、埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。69年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。その後も、推理小説のみならず、時代小説、ドキュメントと幅広く活躍し確固たる地位を築く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
74
図書館で発見✨安定の森村先生💙大好きです🥰森村先生にハズレなしです( ー`дー´)キリッ もう人生を諦めた老人達が街を牛耳るやくざの黒門組を相手に、心の恋人美雪さんを拉致殺害された事に怒り爆発させて復讐する。老いぼれと馬鹿にされるが、実はこの老人達、並みではない!!!第二次世界大戦の生き残り、実践に慣れた精鋭たち。初めはヨボヨボでほぼ棺桶に片足状態なのが、みるみるうちに大変身!こんな面白い小説は中々ないです!下巻に続きます。楽しみです😊2022/02/15
キリン
9
おもしろい!とうとう黒門組にも警察にも正体がばれた。これから戦闘がどんな風に展開していくのか、警察がどのように関わってくるのか?ヤクザを躊躇無く殺しちゃう老人もちょっと怖い。下巻が楽しみ。2016/06/15
路地裏のオヤジ
3
暴力団が好き勝手する街で、愛する人を殺され怒りを煮えたぎらせ、激しい戦闘を潜り抜けてきた老兵が立ち向かう!下巻が楽しみ!2024/07/05
コットン
3
上下巻だからどうかな?と思ったけど一気に読めました。はっきり言って最高でした。一生を終える時、思い出す作品になるかも知れません。老人を見る目が変わります。2019/09/30
カープ青森
1
戦争経験者の老人vs街を牛耳るヤクザ。設定はファンタジーだが、読了感は痛快と悲哀かな。2018/09/10
-
- 和書
- 北朝鮮の山 - 写真集