内容説明
孫娘の婿を訴え出た金貸し・青茶婆が、骨董茶入の購入を持ちかけてきた。のうらく者と揶揄される金公事方与力・葛篭桃之進に買えるはずもない。だが、それが豊臣秀吉が愛用した逸品だったと判明して大騒ぎ。直後、婆が殺され、婿は姿を消し、茶入と孫娘は行方不明に。捜査を開始した桃之進は、金貸しに札差、唐物屋、旗本までもが跋扈する“欲得地獄”に足を踏み入れて…。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、大手ディベロッパー勤務を経て執筆活動に入る。人情ものから江戸ノワール、伝奇物など、幅広い作風で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベルるるる
26
相変わらず遊び暮らしている弟の竹之進。悪人のお妾さんに惚れて、手まで出して、とうとう水牢に入れられてしまう。ホントに困ったもんだ。桃之進もこんな弟がいるんじゃ、命がいくつあっても足りないよ。2017/08/06
ひかつば@呑ん読会堪能中
13
4を飛ばして第5弾。連続ものではないので何ら問題なく読めるのがいい。 今回も裏の仕事で正義が勝つ。わかっているけどプロセスを楽しませてくれるので、TV初期の水戸黄門を見ているような面白さがある。毎回恒例の鈍った身体の鍛え直しだが今回は随分とまともだった。欲をいえばも少し脱線して欲しいな。 2013/09/13
ゴルフ72
12
最近不思議と亡くなった藤田まことさんと葛籠桃之進がかぶってくる。家に帰ってものんびりともできない・・・そんな桃之進も黙っちゃいない。これが最高ですっきりする。2023/09/16
nyaboko
9
桃は弟を勘当していいと思うwww でもなんだかんだいいつつ見捨てられない桃がいい。そしてちょっと首をかしげるのが、前回息子と一歩歩みよったはずなのに、そのカケラが見当たらないこと。せっかくシリーズなのだから、もう少し引きずって欲しかったかな。2013/02/12
テンプル
6
短編集。毎回毎回がんばって稽古してそれなりになったと思ったら、次の巻ではまただらけてしまってぶよぶよになってしまっています。ダイエットとリバウンドを繰り返している自分とちょっとかぶります。だらけていても粋な生き方ですね。2013/08/26