出版社内容情報
水理学を体系の中で理解できるように,本文構成,図表,式の誘導等に様々な工夫をこらし,身につく問題と詳解,ティータイムも混じえた本格的な教科書。〔内容〕I. 流れの基礎/II. 水理学の体系化―流体力学の応用/III. 水理学の実用化
内容説明
本書は3編から成る。1編では、18世紀に経験的にほぼ確立された完全流体に関する巨視的(マクロ)な理論を扱う。ベルヌーイの定理がその中心である。2編は、19世紀に確立された流体力学の根本式であるナヴィエ・ストークス(N‐S)方程式から1編の基礎式を理論的に導き、また摩擦のある(粘性のある)実在流体の力学体系を図るものである。そして3編では、経験的に発展してきた管路流および開水路流の水理をN‐S方程式で理論的根拠を与え、新たな展開を図るとともに現場にも適用できるように各種の豊富な例題で工夫されている。
目次
1 流れの基礎(流体の力学基礎;静水力学;流体の質量保存則―連続式;流体のエネルギー保存則―ベルヌーイの定理 ほか)
2 水理学の体系化―流体力学の応用(流体力学の基礎―微分形;ポテンシャル流理論;境界層理論と流体力;層流と乱流 ほか)
3 水理学の実用化(次元解析と相似律;定常管路流の水理学;定常開水路流の水理学;非定常管路流の水理学 ほか)